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2024.06.28
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次世代物流DXの未来とは? 物流倉庫が考えるデジタル技術による最適化戦略!!
物流業界は、技術の進化とともに大きな変革を日々遂げています。特に、デジタルトランスフォーメーション(DX)の進展により、物流プロセスの効率化と最適化が急速に進んでいる昨今、物流業界はどのように進んでいくのでしょうか?この記事では、物流DXについて詳しく解説し、そのメリットや具体的な導入方法、成功事例について紹介します。 CONTENTS 1.物流DXとは? 2.物流DXの種類 3.物流DXのメリット 4.物流アウトソーシングの導入のポイントと成功事例 5.物流DXまとめ 1. 物流DXとは 物流DXは、デジタル技術を駆使して物流プロセスを革新する取り組みを指します。従来の紙ベースの管理や手動作業をデジタル化し、効率化、可視化、最適化を図ることで、物流の迅速化、コスト削減、精度向上を実現できます。物流アウトソーシングの活用も、物流DXの一環として重要な要素となります。 物流DX化の主な領域 ■物流DX化が可能な領域としては下記が挙げられます ・在庫管理:リアルタイムでの在庫情報の把握と管理 ・ピッキング:最適なルート指示と誤出荷の防止 ・入出庫管理:スムーズな入出庫プロセスとトレーサビリティの向上 ・配送管理:配送状況の追跡と効率的なルート設定 ・物流アウトソーシング:専門企業による物流業務の代行 2.物流DXの種類 デジタル技術は、物流業界において多岐にわたる革新をもたらしています。例えば、自動化システム、AI(人工知能)、IoT(モノのインターネット)、ビッグデータ解析などが挙げられます。また、人がおこなうものとしてWMSとハンディ端末をAPI連携させ、入出庫や在庫管理を機械で行う事もこれにあたります。これらの技術は、物流プロセスの効率化と最適化を実現するための強力なツールとなります。 AIとIoTを利用した物流DXについて ・自動化システム:ロボティクスを活用した自動化倉庫や自動ピッキングシステム ・AI:需要予測や最適ルートの計算に活用 ・IoT:センサーを用いたリアルタイムの在庫管理とトラッキング ・ビッグデータ:物流データの分析による業務改善と予測 ■自動化システムの役割と機能 自動化システムは、物流DXにおいて重要な役割を果たします。例えば、ロボティクス技術を用いた自動ピッキングシステムや、自動倉庫管理システムなどが挙げられます。これにより、作業の効率化とミスの削減が図れます。 主な機能 ・自動ピッキング:ロボットによる正確かつ迅速なピッキング ・自動仕分け:商品の種類や配送先に応じた自動仕分け ・自動棚卸し:リアルタイムでの在庫情報の管理と更新 ■AIとIoTの連携 AIとIoTの連携により、物流プロセスはさらに効率化されます。AIを活用して需要予測を行い、IoTセンサーを用いて在庫状況をリアルタイムで把握することで、最適な在庫管理と配送計画が可能になります。 ▶連携の方法 ・需要予測:AIが過去のデータを基に需要を予測し、適切な在庫量を計算 ・センサー管理:IoTセンサーで在庫状況をリアルタイムに監視 ・最適化指示:AIが最適なピッキングルートや配送ルートを指示 ▶連携の効果 ・作業効率の向上:最適化された指示により、作業がスムーズに行われる ・ミスの減少:正確なデータに基づく作業で、誤出荷や在庫ミスが減少 ・リアルタイム管理:在庫情報がリアルタイムで更新され、正確な在庫把握が可能になる ・物流アウトソーシングの最適化:外部委託先との連携がスムーズになり、効率が向上 WMSとハンディ端末を利用した物流DXについて ■ WMS(倉庫管理システム)の概要 WMS(Warehouse Management System)は、倉庫内の在庫をデジタルで一括管理することで、入出庫やピッキング、棚卸しなどの倉庫業務を効率化するシステムです。WMSの主な機能は以下の通りです。 主な機能 ・在庫管理:リアルタイムでの在庫情報の管理と更新 ・ピッキング管理:最適なピッキングルートの指示と誤出荷の防止 ・入出庫管理:スムーズな入出庫プロセスの実現と履歴管理 ・ロケーション管理:倉庫内の商品の保管場所の管理と最適化 ・レポート作成:在庫状況や入出庫状況のリアルタイムレポート ・物流アウトソーシング:外部委託先との連携による業務効率化 ■ハンディ端末の役割と機能 ハンディ端末(ハンドヘルド端末)は、バーコードやQRコードのスキャン、データ入力、情報確認などを行う携帯型のデバイスです。倉庫内での作業を効率化し、ミスを減らすために重要な役割を果たします。物流アウトソーシングの現場でも、ハンディ端末は幅広く活用されています。 主な機能 ・バーコードスキャン:商品のバーコードをスキャンして情報を取得 ・データ入力:数量やロケーションなどのデータを入力 ・情報確認:在庫情報やピッキングリストの確認 ・リアルタイム更新:WMSと連携し、リアルタイムでデータを更新 ・無線通信:作業者と事務所間でのリアルタイム通信が可能 ■WMSとハンディ端末の連携 WMSとハンディ端末を連携させることで、物流プロセスはさらに効率化されます。物流アウトソーシングのパートナーと連携する場合も、この技術が役立ちます。具体的な連携の方法とその効果について解説します。 ▶連携の方法 ・バーコードスキャン:ハンディ端末で商品のバーコードをスキャンし、WMSにデータ を送信する。 ・データ更新:スキャンした情報を基に、WMSが在庫情報をリアルタイムで更新する。 ・ピッキング指示:WMSが最適なピッキングルートを計算し、ハンディ端末に指示を送信する。 ・入出庫管理:入出庫作業時にハンディ端末で情報を入力し、WMSが履歴を管理する。 ▶連携の効果 ・作業効率の向上:ピッキングや入出庫作業がスムーズに行われ、時間短縮の実現が考えられる ・ミスの減少:バーコードスキャンによる正確なデータ入力で、誤出荷や在庫ミスが低減し人的要因によるミスの発生を減少効果が見込める ・リアルタイム管理:在庫情報がリアルタイムで更新され、正確な在庫把握が可能になる ・物流アウトソーシングの最適化:外部委託先との連携がスムーズになり、効率が向上さらに荷主側からも在庫の確認が可能となり正確な在庫状況の情報を得ることができる 3. 物流DXのメリット 物流DXを推進することで得られる具体的なメリットについて説明します。物流アウトソーシングの活用も、物流DXの推進に重要な役割を果たします。 ■業務効率の向上 ・標準化された作業手順:デジタル技術による統一された指示で作業を効率化 ・最適化された作業ルート:最適なルート指示で無駄な動きを削減 ・物流アウトソーシングによる効率化:専門企業のノウハウや設備を活用することで、業 務効率UP ■コスト改善 ・在庫コストの改善:在庫の適正化により、過剰在庫や在庫切れのリスクを低減 ・作業コストの改善:作業効率の向上により省人化が進み、人件費や作業時間を改善が考えられる ・物流アウトソーシングによるコスト改善:外部委託により固定費を変動費化し、コスト改善を実現が考えられる ■精度向上 ・誤出荷の防止:正確なデータ入力で誤出荷を防止 ・トレーサビリティの向上:入出庫履歴の管理により商品の追跡が容易に ・物流アウトソーシングによる精度向上:専門業者のプロフェッショナルなサービスで精度が向上 ■顧客満足度の向上 ・迅速な出荷:正確で迅速な出荷により顧客のニーズに迅速に対応 ・在庫情報の共有:正確な在庫情報を提供し、顧客の信頼度が向上 ・物流アウトソーシングによるサービス向上:専門業者のノウハウと経験を活用し、サービスレベルが向上 4. 物流アウトソーシングの導入のポイントと成功事例 物流アウトソーシングを導入する際のポイントと、実際の成功事例について紹介します。物流DXと併せて、物流アウトソーシングを活用することで、さらなる効果が期待できます。 ■導入のポイント ・現状分析:現行の物流プロセスを詳細に分析し、課題を洗い出す ・適切なシステム選定:O社の物流ニーズに合わせ今回はWMSとハンディ端末を選定 ・段階的導入:全てのプロセスを一度に変えるのではなく、段階的に導入していくことで 業務をおこないながら導入することができる ・物流アウトソーシングのパートナー選定:信頼できるアウトソーシングパートナーを選定し、協力関係を構築することで、柔軟的かつ流動的に業務改善を行うことができるものと考える 成功事例:O社の物流アウトソーシング導入事例 ■企業背景 O社は全国に多数の店舗を展開する小売業者で、膨大な商品を効率的に管理する必要がありました。しかし、急速に成長する中で、従来の紙媒体による在庫管理と配送システムが限界に達し、頻繁に在庫切れや誤出荷が発生していました。これにより顧客満足度が低下し、コストも増大していました。 ■課題 ・膨大な在庫の管理が煩雑で手作業によるミスが多発 ・誤出荷や在庫切れが頻発し、顧客満足度の低下 ・効率的な配送ルートの設定ができず、配送コストが増大 ■導入プロセス 1.現状分析:当社はまず、O社様の物流プロセスを詳細に分析し、手動作業による非効率性とミスの原因を特定 2.適切なシステム選定: 当社はO社様に当社物流アウトソーシングで一括管理のご提案を行い当社のWMS(倉庫管理システム)と適切な入出庫管理のためにハンディ端末の導入することを決定 3.従業員の教育: ハンディ端末導入に伴い、当社従業員への教育とトレーニングを実施し、ハンディ端末の操作方法と機械化の利点を理解 4.段階的導入: 全てのプロセスを一度に変えるのではなく、まずは一部の製品から新システムでの管理を行い、成功を確認しながら段階的に他の製品にも拡大し最終的にすべての製品の委託の完了 5.物流アウトソーシングのパートナー選定: 信頼できる物流アウトソーシングパートナーとして、当社を選定していただき、入出庫、保管と配送業務をすべて委託していただいた ■成果 1.業務効率の向上:新しいシステムにより、在庫管理とピッキング作業が効率化され、ミスが大幅に減少しました。また、最適化された配送ルートにより、配送時間が短縮されました。 2.コスト改善:物流アウトソーシングでの一括委託により、専門家の経験やノウハウで生産性が向上、さらに固定費が変動費化し、全体的なコストが改善されました。 3.顧客満足度の向上:誤出荷が減少し、迅速な配送が可能となったことで、顧客からの信頼が回復し、顧客満足度が向上しました。 5. 物流DXまとめ 物流DXは、デジタル技術の連携により、倉庫業務の効率化と精度向上を実現します。これにより、業務コストの削減、顧客満足度の向上といった多くのメリットが得られます。物流アウトソーシングを併用することで、さらに効率的かつ柔軟な物流プロセスを構築することが可能です。導入にあたっては、現状の課題を詳細に分析し、適切な技術を選定することが重要です。段階的な導入と従業員の教育を通じて、成功事例に学びながら物流DXを推進していきましょう。
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2024.06.26
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物流2024年問題で物流倉庫にできることとは?
はじめに 2024年問題。物流業界に身を置く人なら、誰もが耳にしたことのある言葉だと思います。これは、現在物流業界が抱えている労働力不足や高齢化、EC市場の急拡大、そして働き方改革の影響などが一斉に押し寄せ、物流の現場に多大な影響を及ぼすと予測されるからです。特に物流倉庫は、この問題に対処するための鍵となるとかんがえます。しかし、認知度の低さがその大きな障害となっているのも事実です。今回は、物流倉庫が2024年問題にどう対応できるか、物流アウトソーシングも含めて具体的な解決策を段階的に考察してみたいと思います。 ■ 2024年問題とは何か? 1.1 2024年問題の背景 2024年問題とは、特に日本において、物流業界が直面する複合的な課題を指します。主な要因として以下の点が挙げられます。 労働力不足:少子高齢化による若年労働者の減少 高齢化社会:現役の物流従事者の高齢化と退職 EC市場の拡大:オンラインショッピングの普及に伴う物流需要の急増 働き方改革:労働時間の規制強化とそれに伴う労働環境の変化 1.2 認知の低さが引き起こす問題 物流倉庫において、2024年問題の認知度が低いことは、問題解決の大きな障害となります。現場レベルでの理解が不足すると、対策の実行が遅れ、結果として全体のパフォーマンスが低下すると考えられます。 ■ 物流倉庫が取るべき対応策 2.1 テクノロジーの導入 ▶自動化とロボティクス 自動化された倉庫システムやロボットを導入することで、労働力不足を補います。 AGV(無人搬送車)やAS/RS(自動倉庫システム)などの導入が効果的です。 初期投資としては大幅にコストがかかってしまいますが、今後人員の確保が難しくなり、誰でもできる業務にし作業の属人化をなくし、さらに機械化により省人化を行うことが重要になってくると思われます。 ▶IoTとデータ解析 IoTセンサーを使用して、リアルタイムで在庫管理や設備の状態を監視。 データ解析を通じて、効率的な倉庫運営を実現します。 2.2 労働環境の改善 ▶柔軟な働き方の導入 パートタイムやフレックスタイム制の導入で、幅広い層からの人材確保を目指します。より閉塞的な環境からの脱却をめざすことで人材の確保に努めなければ今後より一層人材の確保が難しくなると考えられます。 ▶福利厚生の充実 健康管理やメンタルヘルスサポートの充実で、従業員のモチベーションと生産性を向上させられると考えます。 例えば、保育施設の併設やスポーツジムなどより働きやすい環境で離職率を減少させていく考えも今後は必要になるかもしれません。 2.3 環境への配慮 ▶エネルギー効率の改善 太陽光発電やLED照明の導入でエネルギーコストを削減することで 環境に配慮した倉庫運営として社会的な信頼を獲得できると考えられます。 ▶リサイクルと廃棄物管理 廃棄物のリサイクルやリユースを徹底し、廃棄物を極力削減し持続可能な運営を目指します。 ■物流アウトソーシングの活用 3.1 アウトソーシングのメリット コスト削減:専門業者に業務を委託する事で、人件費や運営コストを削減できる可能性があります 専門知識の活用:アウトソーシング業者は最新の技術とノウハウを持っているため、専門業者による最適化されたプロセスで、サービス品質の向上が見込まれるため効率的な運営が期待できます 柔軟な対応力:作業の波動に対応できる体制を構築ですることで繁忙期や急な需要増加にも迅速に対応可能です 3.2 アウトソーシングの適用領域 配送業務:配送業務をアウトソーシングすることで、自社のリソースをコア業務に集中できます 倉庫管理:倉庫管理業務を専門業者に委託し、効率的な在庫管理を実現。 倉庫システム:WMS(Warehouse Management System)を活用した高度な管理が可能 カスタマーサービス:カスタマーサービス業務をアウトソーシングし、顧客対応の品質を向上 ■認知度向上のためのステップとして 4.1 社内教育と情報共有 定期的な教育とトレーニング:従業員向けに定期的なトレーニングやワークショップを開催し、最新の技術や対策を共有します 情報共有プラットフォームの構築:社内に情報共有のためのプラットフォームを構築し、全員が最新情報にアクセスできる環境を整備します 4.2 業界全体での取り組み 業界団体や協会との連携:業界団体や協会と連携し、共同でセミナーやイベントを開催することで認知度を高められる可能性があると考えます メディアとの連携:メディアを通じて、一般の人々にも2024年問題についての認知を広めます 4.3 外部との協力 教育機関との連携:大学や専門学校と連携し、物流業界に興味を持つ若い人材の育成を支援することで若い世代への認知度向上が考えられます 政府との協力:政府と協力し、物流業界の重要性を訴え、政策の支援を受けることで、問題解決を図ります ■物流2024問題まとめ 2024年問題は、物流業界全体にとって重大な課題です。しかし、適切な対策を講じることで、その影響を最小限に抑え、さらには業界の発展につなげることが可能だと考えます。物流倉庫においては、テクノロジーの導入や労働環境の改善、環境への配慮が重要なステップとなりますが、物流アウトソーシングの活用 などが大きな以前の一歩だと考えられます。さらに、認知度向上のための社内外の教育と情報共有も欠かせません。これらの取り組みを通じて、物流倉庫が持続可能な成長を遂げることを目指しましょう。
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2024.06.18
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物流アウトソーシングと中小企業の物流DXの課題に挑む
■こんにちは!安田です!! 最近、物流アウトソーシングが企業の競争力向上の一助として注目されています。その中でも物流DX(デジタルトランスフォーメーション)については、補助金や各地方自治体の助成金など様々な支援策が進められています。特に中小企業にとっては、効率的な物流DXを進め、さらに物流運営を実現するための重要な手段となります。しかし、物流業界におけるDXはまだ道半ばであり、多くの中小企業が様々な課題に直面しています。この記事では、物流アウトソーシングのメリットを検討しつつ、中小企業が物流DXを進める上での課題と解決策について考察します。 ■物流アウトソーシングのメリット 物流アウトソーシングには多くの利点があります。まず、専門知識と技術を持つ外部企業に物流業務を委託することです。物流業務は基本的に専門性が高く、ノウハウや経験を持つ物流会社に任せることで、より効率的かつ効果的に業務を進めることができます。その結果コスト削減につながる可能性があります。 さらに、物流業務を外部に委託することで、自社のコア業務に集中できるというメリットもあります。例えば、製造業であれば、製品の開発や生産にリソースを集中させることができます。また、自社で物流に関する保管場所や人員を抱える必要がないため、業務の波動や変動にも柔軟に対応できると考えられます。 ■中小企業が抱える物流DXの課題 物流DXは、物流業務の効率化と顧客サービスの向上を目指すものであり、デジタル技術の導入が不可欠です。しかし、中小企業にとって物流DXにはいくつかの大きな課題があります。 1. 初期投資の負担 物流DXを推進するためには、ITインフラの整備やシステム導入が必要です。これには多額の初期投資が必要であり、中小企業にとっては大きな負担となります。特に、既存のシステムとの統合やカスタマイズが必要な場合、そのコストはさらに増大します。 2. 人材の不足 物流DXを進めるためには、ITに関する専門知識を持つ人材が必要です。しかし、中小企業ではこうした専門人材を確保するのが難しい現状があります。特に、物流業務とITの両方に精通した人材は希少であり、競争も激化しています。 3. 業務プロセスの変革 デジタル技術の導入は、単なるシステムの導入に留まりません。業務プロセスの全面的な見直しと改革が求められます。しかし、長年の業務慣習を変えることは容易ではなく、社内の抵抗も考えられます。 〇解決策と取り組み 物流業界の中小企業がこれらの課題を克服するためには、どのような取り組みが必要でしょうか。神谷商店が考える解決策をいくつか紹介します。 取り組みその1:外部の専門企業との協力 物流アウトソーシングは、中小企業が物流DXを進める上で有効な手段です。物流DXに詳しい専門業者を活用し、自社の物流DXを進めることでスムーズな導入が可能です。 取り組みその2:公的支援を活用 政府や地方自治体は、中小企業の物流DXを支援するための様々な助成金や補助金を提供しています。これらを活用することで、初期投資の負担を軽減できます。また、専門家によるコンサルティングサービスや研修プログラムを活用することで、人材の育成を図る事も可能です。 取り組みその3:社内コミュニケーションの強化 物流DXを成功させるためには、社内の理解と協力が不可欠です。新しいシステムやプロセスの導入に際しては、従業員に対する説明会や研修を実施し、理解を深めてもらうことが重要です。変革の目的やメリットを明確に伝えることで、社内の抵抗を減少させることができます。 取り組みその4:小規模からの段階的導入 一度に大規模なDXを行うのではなく、小規模なプロジェクトから段階的に進めることも有効です。特定の業務プロセスや部門からデジタル化を開始し、その効果を検証しながら徐々に範囲を拡大する方法です。これにより、リスクを最小限に抑えつつ、確実にDXを進めることができます。 ■神谷商店が進めている物流DX 神谷商店が物流DX化を進める上での問題とその解決策について、物流担当者の山本さんとの対談形式で話を伺いました。 ▶戦略的パートナーシップの構築 山本「物流DXを成功させるためには、自社だけでなく専門企業と信頼できる関係を結ぶことが重要です。」 安田「実際に自社だけで完結できない理由は何ですか?」 山本「まず、物流の専門家はいますが、システムを構築できる専門家がいないこと。次に、業者が提供する倉庫管理システム(WMS)では柔軟性に欠け、使いづらいと感じることがあります。」 安田「なるほど。そこで信頼できる業者とパートナーシップを組み、自社の使いやすいシステムを構築する必要があるのですね。」 山本「そうです。そうしないと、物流DXに投資しても生産性や効率、品質が向上しない可能性があります。」 ▶WMSとHHT(ハンディ端末)で物流DXの実施 山本「安田さんは物流業務についてどんなイメージを持っていますか?」 安田「通常の入出庫管理や翌日の準備、トラックへの積み込みなどですかね?」 山本「そうですね。基本的な業務としてはあってますが、詳しく話すと物流業務は常にお客様優先で考えているので、突発的なオーダーにも柔軟かつ流動的に対応することが求められますがその反面業務を柔軟かつ流動的に対応するために現状では作業者の能力に依存する部分が大きく、それが作業の属人化につながっています。」 安田「それなら、物流DXを導入することでその問題を解消できるのではないでしょうか?例えば、WMSとハンディ端末を連携させてリアルタイムに倉庫状況を把握し、誰でも同じ効率で作業ができるようにすることです。」 山本「その通りです。物流業務は常に変化するので、品質を落とさずサービスを提供するために、中小企業こそ物流DXを行う必要があります。」 ▶継続的な改善 山本「物流DXは一度で完了するものではありません。正直な話をすると、物流DXを行うにもその業務に従事する作業者が必要になります。現在の人員だと一気に改善するための人員の確保が難しく、継続的な改善が必要となります。」 安田「なるほど、現場では、通常業務を行いながら、物流DXの改善に取り組んでいくんですね!さらに継続的にPDCAサイクルで行動・改善し新しい技術や手法を取り入れることが重要になるんですね。」 山本「物流DXの担当者としては、常に改善を行いながら最新の技術やトレンドに常にアンテナを張り、サービスの向上を積極的に学び続けることが目標です。」 安田「山本さん、ありがとうございました!これからも一緒に物流DXや物流アウトソーシングを頑張りましょう!」 ■まとめ 物流アウトソーシングと物流DXは、中小企業にとって重要な課題です。これを乗り越えることで競争力を高めることができます。物流DXの推進には初期投資や人材の確保といった課題がありますが、公的支援の活用や段階的な導入、社内コミュニケーションの強化などの取り組みを通じて克服できます。 神谷商店としては、戦略的パートナーシップの構築、データの活用、柔軟な対応力、継続的な改善といった視点を持ち、物流アウトソーシングと物流DXを効果的に活用していくことが必要だと感じています。物流DXを行うことで、中小企業の物流業務を効率化し、顧客サービスの向上を実現することができるとかんがえます。 これからも、中小企業が抱える物流DXの課題に立ち向かい、物流アウトソーシングを積極的に活用することで、未来に向けたサステナブルな成長を目指しましょう。
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2024.06.5
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3PL「サードパーティ・ロジスティクス」とは??
「わかりやすくいうと物流版の物流アウトソーシング」 ▶3PLの内容と導入メリットを神谷商店が徹底解説!! ◎大型倉庫物流センターを運用している神谷商店が3PLを詳しく徹底解説! 料金やサービス内容は運用方法で違う!? 詳しくは「物流アウトソーシング」相談窓口 (問い合わせフォーム)まで! ■物流業界で当たり前のように使われている言葉「3PL」、単語はしっていても内容や正式名称を知らないという人も多いですよね!具体的に3PLとは物流業務に特化したアウトソーシングの一形態です。簡単にご説明すると、専門知識を持つ外部企業に物流業務を任せることで、効率化とコスト削減を図ることが目的です。その内容をわかりやすく以下項目に沿って徹底的に解説をおこないます。 CONTENTS 1. 3PL(サードパーティ・ロジスティクス)って何? 【1】3PLとは「物流業務のアウトソーシング」 【2】3PLにはアセット型とノンアセット型がある 2.3PLのメリット・デメリットとは メリット1:自社事業に専念できる メリット2:経費の削減が見込める メリット3:プロの物流で満足度向上 デメリット1:業務の属人化がすすむ デメリット2:柔軟性や流動的な対応がむずかしい 3.3PLを開始する際の注意点とは 【1】自社にぴったり合った3PLパートナーを選ぶ 【2】3PL業者との定期的なコミュニケーションを大切にする 4. 3PLを導入すべきか迷っている方へ【物流アウトソーシングが適した企業の特徴を紹介】 【1】業務効率を改善したい企業 【2】顧客満足度を向上させたい企業 5.まとめ 3PLでビジネスを加速 ■1. 3PL(サードパーティ・ロジスティクス)って何? 【1】3PLとは簡単にいうと「物流業務を委託すること」(アウトソーシング) 「物流業務の委託」とは「物流で発生する荷主の業務(輸送、流通加工、在庫管理など)を第三者で ある企業に委託し、物流に関する効率的な業務のマネジメントを可能にすること」です。 いわば「事業者が業務を代行する形」と言ってさしつかえないでしょう。そして3PLは「Third-Party Logistics」の略称であり、「スリーピーエル」・「サンピーエル」などと読むことが比較的多いです。ただし、用語に明確な定義があるわけではないため、あくまでも一例としてご承知おきください。 【2】3PLは、「アセット型」「ノンアセット型」に分かれている!? 基本的に、3PLを取り扱う業者は、「アセット型」と「ノンアセット型」の2種類で分かれています。アセット型とは倉庫などの設備を保有している物流業者をさします。ノンアセット型とは倉庫などの設備を保有しておらず、他業者と連携している物流業者をさします。神谷商店は、アセット型に分類されます。浜松市に大型倉庫を保有しておりますので物流アウトソーシングのご質問やご相談は是非神谷商店まで!相談は「無料受付中」です! ■2. 3PLのメリット・デメリットとは? ◎3PL導入のメリット メリット1:自社事業に集中できる メリット2:経費の削減が見込める メリット3:物流品質を向上させる ・メリット1:自社事業に集中できる! 物流業務を3PL業者に委託することで、物流業務を他社に任せられるため、それまで物流業務にかかっていた人や資金などを生産や販売などの自社事業のメイン業務に割り当てることができ、社内リソースを最適化できます。また、物流業務に専門的なノウハウを持った3PL業者にアウトソーシングすることで、自社でゼロからノウハウを積み上げる必要がありません。さらに自社スペースを保管場所などに割くことも必要ありませし、物流業務に人的リソースを割り当てなくても良いので限りある人的資源や設備、スペースをすべて自社事業で有効活用できます。 ・メリット2:経費の削減が見込める! 3PLの導入により、自社で物流業務を行うために必要な経費としてかかっていた運送用車両や保管倉庫、またリフトマンや運送ドライバーといった物流にかかわる固定費用が削減できます。アウトソーシングおこなうことで固定費として払っていた費用を変動費に変えることができ、荷物量に応じた利用料や人件費を支払うことになるため、物流コストの削減が考えられます。 ・メリット3:プロの物流で満足度向上 3PLという物流のプロフェッショナルが商品の流通を管理することで、物流の質が向上し、顧客満足度が高まります。具体的には、納品時間の短縮や配送ミスの減少などの効果が期待できます。さらに、3PLという物流アウトソーシングを活用することで、企業は自社のリソースを効率的に活用し、コアビジネスに集中することができます。 ×3PL導入のデメリット デメリット1:業務の属人化がすすむ デメリット2:柔軟性や流動的な対応がむずかしい ・デメリット1:業務の属人化がすすむ 外部に業務を任せることで、全容がつかみにくくなってしまうことが、3PL(サードパーティ・ロジ スティクス)におけるデメリットの1つです。これにより、業務上の情報交換がスピーディーに実施できない危険性が発生します。また、特定の担当者に業務が依存する「属人化」が発生しやすくなります。この属人化により、担当者が変わった際に業務の継続性が損なわれたり、ノウハウが失われたりするリスクがあるので注意が必要です。 ・デメリット2:柔軟性や流動的な対応がむずかしい 3PLを導入するデメリットとして、問題が発生した際に融通が利きにくくなることが挙げられます。自社体制で業務を行う場合は、臨機応変に対応できる可能性がありますが、アウトソーシングを行うことで物流業務が業者を経由してしまうからです。そのため時間や手間がかかり、流動性が低下する傾向があります。つまり、問題発生時に必要な迅速な対応が難しくなる可能性が高まります。 ■3.3PLを開始する際の注意点とは? 3PL(サードパーティー)を利用したからといって、確実に成果が出せるわけではありません。物流アウトソーシングは慎重に考える必要がありますしデメリットを極端に恐れる必要もありません。適切な戦略とプロセスを確立することで、成果を上げる可能性が高まります。さらに以下のような注意点に配慮することで、成功する可能性が高めることができ適切な業者を選定することでデメリットも克服できるでしょう。 【1】自社にぴったり合った3PLパートナーを選ぶ 自社にぴったり合った3PLパートナーを見つけるためには、各業者の「サービス」「価格」「得 意分野」「環境」「これまでの実績」などを比較し、慎重な選定が求められます。自社に最適なパートナーを見極めるためには、以下の手順が重要です。まず、気になる3PL業者を複数ピックアップしましょう。その後、各社に問い合わせを行い、コミュニケーションの円滑さや自社の事業や目標に対する理解度を確認します。特に、コミュニケーションが取りやすく、自社のニーズに適切に対応してくれる 企業を選ぶことが重要です。このようなパートナーとの関係は、取引先としてではなく、真のパートナーシップとしてビジネスを発展させることができます。さらに、自社の事業に対する理解が深い企業は、より効果的なサービス提供が期待できます。そのため、これまでの実績を確認し、信頼性の高い3PLパートナーを選定することが重要です。こうしたステップを踏むことで、自社にぴったり合った3PLパートナーを見つけることができるでしょう。 自社にとって理想的な3PLパートナーを選ぶことは、業務の効率性や成果の最大化につながります。是非、慎重な選定プロセスを通じて、自社の成長と成功に貢献する3PLパートナーを見つけてください。 ㈱神谷商店では、倉庫見学会や無料相談などを随時実施しております。物流アウトソーシングでお悩みのご担当者様は、是非一度ご相談ください。私たちは最適なビジネスパートナーとなれるよう、ビジネスソリューションを提供し、お客様の課題を解決できるよう努めて参ります。 【2】3PL業者との定期的なコミュニケーションを大切にする 契約後も3PL業者と積極的に情報交換を行い、信頼関係を築くことが成功の鍵です。これによ り、業務内容の可視化が実現し、双方の理解が深まります。例えば、定例のミーティングを事前にスケジュールすることで、計画的なコミュニケーションの場を設けることができます。このような取り組みにより、業務の進捗状況や課題をタイムリーに共有することで、迅速な対応が可能となります。 さらに、定期的なフィードバックセッションを行うことで、業者のパフォーマンスを評価し、必要な改善点を話し合う機会を設けることができます。これにより、自社に対する業務の効率化や品質向上が期待できます。 また、信頼関係を深めるためには、業者とのオープンな対話を心掛けることが重要です。 双方の期待値を明確にし、透明性の高い関係を築くことで、お互いに有意義かつ長期的なパートナーシップが構築されるでしょう。 積極的なコミュニケーションと信頼関係の構築は、ビジネスの成功に不可欠な要素です。契約後 も継続的に業者と連携し、共に成長していく姿勢が求められます。 ■4.3PLを導入すべきか迷っている方へ【物流アウトソーシングが適した企業の特徴を紹介】 3PL(サードパーティ・ロジスティクス)を導入するかどうかお悩みなら、まずは導入に適した企業の特徴を理解し、自社と比較してみましょう。今回は、物流アウトソーシングが特に効果を発揮する企業の特徴を2つ紹介しますので、検討材料の1つとしてご活用ください。 【1】業務効率を改善したい企業 物流アウトソーシングを通じて、業務の生産性を高めたい企業には3PLの導入が最適です。プロの物流専門家が業務の能率向上をサポートすることで、自社のリソースを最も重要なコア業務に集中させることができます。これにより、業績向上や事業拡大を図ることができます。たとえば、倉庫管理や配送業務などの物流業務をアウトソーシングすることで、自社のスタッフは製品開発やマーケティングなどの戦略的な業務に専念できます。これにより、全体的な業務効率が向上し、競争力を高めることができます。 【2】顧客満足度を向上させたい企業 物流アウトソーシングにより業務のクオリティが向上すると、顧客満足度も自然と高まります。その結果、リピーターの増加を目指す企業にも3PLの導入は大きなメリットをもたらします。特に、顧客との長期的な関係を重視する企業にとって、信頼性の高い物流サービスは欠かせないといえます。 例えば、迅速かつ正確な配送が実現すれば、顧客からの信頼度が向上し、再購入の意欲も高まります。また、3PL業者が提供する高度なトラッキングシステムやカスタマーサポートにより、顧客が安心して商品を待つことができる環境を整えることができます。 ■5.まとめ ・3PLでビジネスを加速 物流アウトソーシング、特に3PLの導入は、業務効率の向上と顧客満足度の向上に貢献します。プロのサポートにより、自社の業務をより効果的に運営することができます。 物流アウトソーシングの詳細については、日本の中心である浜松市に大型物流倉庫を構えている株式会社神谷商店までぜひご相談ください。 お問合せはこちらまで
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2024.05.22
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TC・DC・PDCの倉庫についてメリットとデメリットを神谷商店が徹底解説!?
大型倉庫物流センターとしての役割や相談(業務内容やコストなど)はお気軽に神谷商店までお問合せください! ■物流のDC?TC?PDC?ってなに? 物流センターの種類は機能や役割によって分けられています。 物流センターの種類は一般的に、「DC」「TC」「PDC」といった略語で用いられ単語をしっていても、それぞれ何が違うの??という方もいらっしゃるのではないでしょうか? 神谷商店は物流センターの種類的にはDC(ディストリビューションセンター)に分類されます。そこで本記事では、DCにおけるフォーカスを置き、その他の物流センターとの違いについて以下内容で解説していきます。 また、物流DCのメリット・デメリットについても解説させていただきますので、ご検討の際は是非ご参考にしてください。 CONTENTS 1.DCってなに? 2.DCとTC・PDCの物流センターの主な違いは? 3.DCでの物流業務の一般的な1日の流れ 4.物流DCのメリット・デメリットについて 5.まとめ 1.DC(ディストリビューションセンター)ってなに? DC(ディストリビューションセンター)とは、基本的に商品の検品や保管、ピッキング、出荷作業といった物流業務を行う物流センターを指します。 在庫期間が長い商品もお預かりすることもあるため「在庫型物流センター」もしくは「在庫型センター」とも呼ばれる場合もあります。 DCは、はじめに入荷した商品を検品・保管し、ユーザーからの注文や発送指示に基づいてピッキング、梱包などの流通加工をおこない出荷するまでの一連の作業を担当します。 その際、ピッキングしやすいレイアウトを採用したり、大型車両が荷積みや荷下ろしを行いやすいような搬入経路を設けたりするなど、効率的な入出荷管理に特化している点もDCの特徴です。 ※余談ですが当社ではさらに保管効率を上げるための取り組みもおこなっており、これによりお客様により最適なプランでご提案させていただけます。 2.DCとTC・PDCの物流センターの主な違いは? つぎに、TC・PDCについて解説していきます。 ・TC(トランスファーセンター)とDCの違いとは? ・PDC(プロセスディストリビューションセンター)とDCの違いとは? ■TC(トランスファーセンター)とDCの違いとは? はじめにTC(トランスファーセンター)とは、入荷した商品を保管せずに発送する通過型物流センターを指します。 主な業務としては仕分けや積み替えのため、DCと比べ大規模な保管スペースが必要ではありません。 TCはコンパクトな運用がメリットである半面、センター内に商品が溜まらないようにしなければならないため、DCのようにいったん保管してから流通加工をへて出荷という流れが当てはまらず、入荷ごすぐ出荷となるため入出荷における連携がとても重要です。 また、入荷した商品を開梱して検品が終わり次第、店舗別仕分けを行い発送します。開梱・検品が不要な場合は、出荷指示に従いすぐに出荷可能です。 上記のことからTCでは入出荷管理やピッキング作業の効率化が求められます。 ■PDC (プロセスディストリビューションセンター)とDCの違いとは? PDC(プロセスディストリビューションセンター)とは、流通加工と倉庫の機能を併せ持つ在庫加工・在庫型物流センターを指します。 DCでも簡単な流通加工は行いますが、PDCでは繊細な品質管理が求められる生鮮食品加工や家具などの組み立てなど、より高度な流通加工を行います。 物流センターで保管・入出荷ができるため、高い品質を維持しつつ手早く商品を運ぶことが可能です。 さらに、PDCは加工機能があることから、物流センターとしての高付加価値がある反面、加工や品質管理に必要な専門設備や作業責任者を配置しさらに生産ラインの整備、品質管理、加工にともなう人件費がかかるため、より大きなコストが発生してしまうため注意が必要となります。 3.DCでの物流業務の一般的な1日の流れ DCのシステムや顧客の標準フロー、ユーザーニーズによって変わる場合がございますが、今回は神谷商店における一日の物流業務の流れを解説します。 1.商品の入庫 2.検品入庫作業 3.棚入れ作業 4.ピッキング・流通加工・梱包作業 5.出荷作業 【1】商品の入庫 メーカーや顧客から商品が、直接DCへ納品されることがほとんどです。 そのため事前にお客様から商品情報や入庫日などの事前情報連絡を受け、入出荷エリアでの荷下ろしスケジュール管理や倉庫内保管スペースの確保、検品作業の準備などを作業者に指示を行い、スムーズに入庫いたします。 【2】検品入庫作業 つぎに、入庫した商品は、入荷予定データに沿って検品作業を行います。発注と入荷商品や数量に相違がないかを確認するだけでなく、簡易的な品質検査などを行います。 入荷検品作業で見落としがあると、誤った商品を出荷するリスク(誤出荷)が発生します。また、在庫管理においても、データと現物の数量にずれが発生し出荷に支障をきたすことが懸念されるため当社ではしっかりとした検品を行います。 【3】棚入れ作業 検品完了後は、当社マニュアルと作業ルールにて棚入れ作業を行います。この時間違った場所に棚入れしてしまうと、お客様からのお問い合わせによる商品検索や出荷時のピッキング作業に大幅なロスが発生してしまうだけでなく、在庫の紛失にもつながります。 そのため、「あると思った商品が実は品切れだった」ということになれば、お客様に多大なご迷惑をおかけしてしまいます。 正確な棚入れ作業を行うために、当社では業務に適した倉庫管理システム(WMS)などを導入し、ミスが生じやすい部分の効率化を図ることで業務のミスが発生しにくい環境をととのえています。 【4】ピッキング・流通加工・梱包作業 お客様からの注文等を受けたら、いただいた出荷指示データに基づいてピッキング作業を行います。 ピッキング後は、出荷する商品の出荷検品作業を行い、必要であれば商品の特性にあわせた梱包を行います。そのほか、必要に応じてラベル貼りや商品セット等の加工や、お客様からの要望にご対応させていただく等、状況にあわせた流通加工も行います。 出荷作業 出荷作業では宛先データに基づいて送付状を発行・貼り付けを行います。 その際、出荷場所毎に商品を仕分けし、集荷の車両に積み込みます。 車両に積込み最終チェック(出荷指示、伝票等)をおこないます。 発送先や積み荷の間違い、類似配送先とのとりちがいがないことを当社リフトマンと運送会社ドライバー様と相互に確認を行い受領書にサインをいただいたら作業終了となります。 4.物流DCのメリット・デメリットについて ■DC物流のメリットとは? DCのメリットは主に2つあります。 まず1つめですが、DCは一般的に広い保管スペースを取っているため、大きいロット単位での在庫保管が可能です。このため大量購入により、商品の仕入れ値を安く抑えさらに一度に運ぶことで物流コストの削減もできるというメリットがあります。 つぎに2つ目ですが、DCでは商品在庫を保管しているため、お客様の顧客からのイレギュラーな(緊急性のあるもの)発注や大量購入が生じた場合でも在庫があればニーズにそった対応できるという点です。これにより、商品の欠品入荷待ちによる売り上げの機会損失を防ぐことが可能となり、在庫の確実性が顧客の信頼獲得につながることも考えられます。 さらにDCは、大ロットで保管・管理を行いながら、顧客ニーズに合わせ、商品単品を組み合わせや小口出荷できるという特性をもっています。そのため、店舗側の在庫スペースの削減ができ業務の最適化が可能となります。また、近年実店舗をもたないEC物流が増えてきており、その業務にもマッチした物流センターです。 ■DC物流のデメリットとは? DCには、メリットがある一方、デメリットも存在します。 DCの運営には、管理業務として定期的な棚卸作業を必要とします。 棚卸には、膨大な作業時間とリソースの確保が不可欠であり、保管している商品の種類が多ければ多いほど人件費コストが膨らみます。 しかしながら、棚卸業務はDCに限らず商品管理に必要な作業です。当社では普段からの庫内整備と管理システムによる適切な在庫管理で作業負担を軽減することができるため、大きなデメリットとはならないケースが多いでしょう。 5. まとめ ■DCの特徴を理解して自社の物流業務の改善をしよう! DCは入庫・保管・流通加工・出荷を兼ね備えた、在庫型物流センターです。 一度に大量の商品を購入することで仕入れや物流コストを抑えられる一方その大量の在庫を保管することで倉庫保管費用が発生します。 仕入れ+物流コスト+保管費用のバランスをうまくとり全体の最適化をはかることが重要だと考えます。さらに近年需要が増えてきているEC分野において全てを人的リソースで行う従来の方法では、EC分野への対応は難しいと推測されます。そこで、EC事業を取り扱う場合は、物流業務の最適化を図るために当社のようなDC物流機能を有しているDC倉庫へのアウトソーシングの導入をおすすめします。心配事や懸念点のお悩みがある場合まずノウハウと経験がある当社へおきがるにご相談ください。専門のスタッフがご提案させていただきます。
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2024.05.21
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EC物流とは?失敗しない!?EC物流の方法や倉庫の選び方のポイントを神谷商店が徹底解説
EC物流とは?失敗しない!?EC物流の方法や倉庫の選び方のポイントを神谷商店が徹底解説。 またコストメリットや料金、様々な相談もお問合せください! EC物流=顧客満足度の向上や効率化、コスト削減などには欠かせない重要な要素があります。 しかし、在庫管理や配送、返品処理などのさまざまな課題が存在し、都度改善が求められます。本記事では、EC物流で倉庫を選ぶポイントや物流代行サービスの利用などについてまとめ、これからECサイトを始めようとされているユーザーや現在利用している倉庫から変更したいと考えられているユーザーへむけて神谷商店の情報を解説します。 最初に、物流センターには、「TC(トランスファーセンター)」「DC(ディストリビューションセンター)」「PDC(プロセスディストリビューションセンター)」の3つがあります。 簡単にご説明するとTCは在庫を持たない物流センターで、入荷したらすぐに出荷してしまう通過型倉庫を指します。また、DCは在庫をもち簡単な流通加工や発送代行を行うことが出来ます。PDCは、DCよりもより専門的な加工を行ったりすることが出来る倉庫となります。このTC、DC、PDCの違いに関しては、下記リンク(製作中)で解説しておりますのでご覧ください。 >>>TC・DC・PDCの倉庫についてメリットとデメリットを含め徹底解説!? 神谷商店では、この3種類の倉庫の中でDC「ディストリビューションセンター」という枠組みに入ります。 神谷商店ではユーザーの皆様に対し大型倉庫物流センター(DC)として運用方法等いろいろな課題や相談を随時受付しておりますのでお気軽にご相談ください。 CONTENTS ・EC物流とは ・EC物流の流れ ・EC物流の課題 ・EC物流の改善ポイント! ・EC物流における倉庫の選定ポイントとは? ・ECをアウトソーシングするメリットとは? ・ECをアウトソーシングするデメリットとは? ・本記事のまとめ 1.EC物流とは? EC物流とは、ECサイト運営における商品の入荷・保管・出荷・配送などの物流業務全般を指します。 顧客満足度の向上や効率化、コスト削減などに貢献する点がEC物流の重要なポイントとなります。 おもな作業としては、受注処理、商品の入荷・検品・保管、出荷準備・発送、配送、返品処理などの工程が含まれます。 EC物流を改善することで、コスト削減や配送期間の短縮、迅速な対応など、お客様にとって大きなメリットがあります。お客様が行うことが困難な発送代行や物流サービスの利用もアウトソーシングをすることでEC物流の改善につながる有効な手段の一つです。 また物流に関する知識は専門家である神谷商店にお任せいただき、お客様の本業にご専念していただくことが出来れば生産性UPや作業の効率化につながり、最終的には顧客満足度の向上につながるとかんがえられます。 2.EC物流の流れ ECサイトの運営において、商品の流れをスムーズにすることは、顧客満足度を高め、ビジネスの成功に直結します。ここでは、受注処理から配送、返品処理までの各工程について詳しく解説し、大型倉庫物流センターと発送代行を活用した神谷商店の最適化方法をご紹介します。 1. 受注処理 受注処理は、お客様の顧客からの注文を受け付け、商品の手配を開始する重要なステップです。この工程では、注文内容や配送方法、支払方法を確認し、必要な書類を作成します。 基本的には、お客様が行っていただく業務となります。 2. 商品の入荷・検品・保管 商品が入荷すると、数量や品質を確認し、大型倉庫物流センターで適切に保管します。正確な検品と保管は、後続の工程に影響を与えるため重要です。 3. 出荷準備・発送 出荷準備では、注文商品をピッキングし、適切な梱包を行います。その後、配送を行います。 4. 配送 配送工程では、運送会社様が商品を顧客のもとに届けます。配送のスピードと正確性が重要です。 5. 返品処理 返品や交換に関する手続きを行います。迅速かつ正確な対応が求められます。 ■顧客満足度の向上 EC物流の各工程をスムーズに遂行することで、迅速かつ正確な配送が可能になります。特に、返品対応や問い合わせ対応をスピーディーに行うことで、顧客のニーズに答え満足度を大幅に向上させることができると考えます。 3.EC物流の課題 近年、EC市場が急速に拡大し、個人、商店、店舗、企業など多くのユーザーがオンライン販売に力を入れています。しかし、ECの増加に伴い、物流面でさまざまな課題が生じています。ここでは、EC物流における代表的な課題をとりあげます。 1. 急増する注文数による在庫管理の複雑化 ・EC市場の拡大に伴い、注文数が急増し、在庫管理が複雑化しています。特に、多品種少量生産の商品を扱う企業では、在庫の過不足や作り過ぎによる廃棄リスク誤配送のリスクが高まります。 2. 配送スピードとコストの最適化 顧客のニーズに応えるためには、素早い配送が求められます。しかし、配送コストの増加や絶対的なトラックの不足など様々な課題が山積しています。 3. 返品処理と顧客サポートの充実 オンライン販売では切り離せない、返品や交換の対応。返品処理がスムーズに行われないと、顧客満足度が低下する可能性があります。 こうした課題に対し、物流センターを活用することが有効です。物流代行サービスを利用することで、EC物流の業務負荷を軽減し、在庫管理や配送、返品処理などの課題を神谷商店が解決の一助となります。 4.EC物流の改善ポイント また物流課題を解決するためには、具体的な取り組みが必要です。以下に、各課題に対する具体的なポイントを紹介します。 ■在庫管理の複雑化に対する改善ポイント 物流代行サービスの活用: 専門の物流代行業者である神谷商店を利用して在庫管理をアウトソーシングし当社のノウハウで在庫管理を効率化し、正確な在庫情報だけをお客様が把握することが出来ます。 在庫管理システムの導入: 神谷商店では当社独自のWMSを活用しお客様の在庫の一元管理を実現することが出来ます。 ■配送スピードとコストの最適化に対する改善ポイント 発送代行サービスの導入: 当社で利用運送業を活用し発送代行業者を選定させていただくことが出来ます。そのノウハウを利用して効率的な配送ネットワークを構築し、配送スピードを向上させることが想定できます。 コスト管理の最適化: 当社が様々なお客様から配送を代行することで発送代行業者と提携し、配送コストを抑えつつ、複数の配送オプションを提供することが出来ます。 ■返品処理と顧客サポートの充実に対する改善ポイント 返品処理代行サービスの利用: 返品処理のご指示を当社にしていただくことで、迅速かつ正確な返品対応を実現することが出来ます。また返品商品に関しては当社に預けていただくことも可能で、ご依頼いただければ処分も可能となっております。 5.EC物流における倉庫の選定ポイントとは? 物流センターを選ぶ際の重要なファクターと、神谷商店での運用をご提案させていただきます。 1.在庫量や商品の種類: 物流センターが保管できる在庫量や取り扱える商品の種類を確認します。神谷商店では常温・常湿で保管できかつ危険物でなければほとんど取り扱いが可能となっております。広い倉庫スペースや適切な保管設備など当社では、大型倉庫物流センターとして広い立地を利用しお客様のニーズにそった在庫保管をすることが可能です。 2.発送頻度や配送先: 発送頻度や配送先に応じた物流センターを選択します。 利用運送での発送代行を行わせていただきますので、よりユーザーニーズにあわせた配送時間での配送をおこなうことで顧客満足度を高めます。 3.倉庫の立地条件: 物流センターの立地条件を検討します。交通の便や物流インフラの整備状況を確認し、効率的な物流を実現できる場所を選定します。 →静岡県は日本の中心部にございますので、効率的な物流運用が可能と考えます。 4.在庫管理システムなどの設備: 当社独自のWMSを活用することが可能です。このシステムを利用することで、在庫管理や入荷報告、出荷報告などの業務を迅速かつ効率的に行うことができます。 また、このシステムはカスタマイズ可能であり、お客様のニーズや要件に柔軟に対応することができます。 WMSの導入により、在庫管理の精度や効率性が向上し、お客様へのサービス提供における利便性や満足度を大幅に向上させることが期待できます。 これらの要素を総合的に考慮し、自社の物流ニーズに最適な物流センターを選定することが重要です。物流センターの選定はビジネスの成功に直結する重要な決定ですので、慎重に検討しましょう。また、当社ではお客様の業務に沿ったご提案もさせていただけます。お気軽にご相談ください。 6.ECをアウトソーシングするメリット 神谷商店にご依頼いただくと、具体的に以下のような3つのメリットがあります。 1.コストを削減できる 2.リスクを回避できる 3.専門的な知識を活用できる 自社で物流業務を行うことによる負担軽減や、専門的な知識を持つ業者のノウハウや経験をベースとしたサービス提供が可能となります。 ■コストを削減できる 自社で倉庫を所有している場合、倉庫の維持管理や人員の確保、安全管理に多大なコストがかかりますが、神谷商店を利用することでこれらの費用を節約できます。 ■リスクを回避できる 商品の保管や配送中のトラブルへの対応は重要です。例えば、配送中に商品が破損した場合、自社で対応する場合は補償を行う必要がありますが、神谷商店による配送の場合、当社が保有する保険に加入しているのでその保険から補償が行われます。 ■専門的な知識を活用できる 神谷商店が持つ物流や配送に関する知識や経験を活用することができます。複雑な配送ルートの場合に特に有効です。 物流業者が持つ技術を活用することで、柔軟な入出荷や効率的な在庫保管が可能となります。 7.ECをアウトソーシングするデメリット 当社のような物流センターへ物流業務をアウトソーシングする場合には、以下のデメリットが考えられます。 自社にノウハウが蓄積されづらい 出荷数が少ない場合はコストが高くなりやすい EC物流を物流代行会社にアウトソーシングする前に、デメリットについても当社ではご相談を受け付けておりますのでお客様にデメリットをお話させていただいたうえで、アウトソーシングをご一緒に検討しましょう! それでは、EC物流をアウトソーシングした場合のデメリットについて詳しく解説していきましょう。 ■自社にノウハウが蓄積されづらい 物流代行会社にEC物流に関する業務をアウトソーシングすると、EC物流に関するノウハウが自社に蓄積されづらいと考えられます。 そのため、将来的にアウトソーシングをやめて自社で運用を行おうとした際、ノウハウと経験値が蓄積されていないため、自社での業務運用が難しくなります。 ただし、物流に関する業務をアウトソーシングすることに決めれば、ノウハウや経験値の蓄積は必要ありません。物流の運用に使用する自社のほかの業務にリソース使え、効率アップや売上アップにもつなげられると考えられます。 ■出荷数が少ない場合はコストが高くなりやすい 物流代行会社に物流に関する業務をアウトソーシングする場合は、出荷数が少ないとコストが高くなりやすい傾向にあります。 理由としては初期費用や管理費などのコストは出荷数や保管数が多くなればなるほど1アイテムに対する負担が少なくなります。 将来的な運用方法やコストについても当社とお客様の間でお打ち合わせを行い協議をさせていただきより最適な運用をめざしましょう。 8.まとめ 今後、ますますオンラインショッピングの需要が増加し、EC物流の社会的なニーズも増えていくと考えられます。 そのため、お客様の運用ニーズにあった物流センターを選定することが重要だと考えられます。 神谷商店㈱では、倉庫サービスから流通加工などさまざまな物流センターとしてのサービスを提供しています。EC物流センターの導入をお考えの企業様は、ぜひお気軽にご相談ください。
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2024.05.20
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神谷商店流通加工の現場~箱物梱包編~
■大型倉庫物流センターである神谷商店が付帯作業として行わせていただいている流通加工。 今回は、ダンボール箱物梱包にかかわる記事となります。 大型倉庫物流センターである神谷商店がアウトソーシングの一環としてお客様のニーズにあわせた流通加工をどのように行っているかを以下内容にそって解説します。 ①梱包前準備作業 ②製品確認業務 ③梱包用外箱作成 ④荷の取り扱いについて ⑤製品梱包 1.梱包前準備作業 まず初めに、梱包作業に入る前に以下内容を確認します。 ・お客様との打合せによるサイズの決定 ・荷物の大きさと重量を考慮した梱包資材の選定 ・梱包資材メーカーとの折衝 ・荷物を傷つけない為の梱包資材の選択 今回解説させていただく製品は、縦100cm×横250cm×高さ70cmで重さが約30kgとなります。 通常の段ボール梱包が大きくても160サイズということを考えればものすごく大きいことがわかります。 そういった製品も倉庫アウトソーシングの対応としてお客様のニーズに合わせお打ち合わせをおこない、梱包資材を当社で選定いたします。 そういった製品も倉庫アウトソーシングの対応としてお客様のニーズに合わせお打ち合わせをおこない、梱包資材を当社で選定いたします。 つぎに、決定した梱包方法に適した梱包資材をメーカーと折衝し資材価格を当社で決定しお客様へお伝えします。 2.製品確認業務 つづいて確認作業となりますが、お客様から当社へご依頼いただいている製品にキズやへこみなど外傷がないかの目視による確認を行います。 その後、製品仕様書(指示書)に従い付属品の種類や数量をピッキングし製品や付属品がそろっていることを確認します。 この際に注意をしないといけない点は、キズやへこみなどの外傷や製品仕様書(指示書)に記載されている数や種類がない時は、必ずお客様に確認をし自社判断は行わないといけません。 3.梱包用外箱作成 つぎに、お客様とお打ち合わせさせていただいた内容をもとに外箱(特殊サイズ)を決定し以下にそって組み立てます。 ・段ボール下部パーツの作成 ・段ボール中段パーツの作成 ・蓋パーツの作成 まず、梱包の基本部分になる下部パーツを作成します。 この時特殊サイズとなっているのでかなり大きいサイズとなりますので当社では必ず2名で作業を行います。この下部パーツの作成で気を付けるべき点は完成後にフォークリフトにて荷役をおこなうのでその際にリフトツメの差込口がかならずツメが差し込めるかを確認しておく必要があります。 あとツメが差し込めないと発覚した場合は梱包からやり直しになってしまうため注意しなければならないポイントです。 つぎに中段パーツにダンボールビスを使用しくみ上げます。 ここでは、外箱にビス止めする為穴が開くので慎重に取り付け位置を決めないといけません。 (一度取付位置をきめると穴が開いてしまうのでしっかりと場所をきめてから作業を行います。) 中段パーツをくみ上げたあと最後に蓋パーツを組立し一度横に置いておきます。 (完成後に蓋をするため) 4.荷の取り扱いについて つぎの工程では先ほど作成した外箱に、キズが付かないように緩衝材をセットし梱包します。 写真は人力で運んでおりますが、製品によってはホイストクレーンなどを使用し製品を動かします。写真の製品は重量としては30kgほどあるので2名での作業で慎重に行っております。 その後先ほどの手順で完成した外箱下部パーツに製品を設置します。 設置が完了したら最終梱包工程となります。 5.製品梱包 製品梱包は以下の手順で行います。 1.製品の確認 2.付属品の設置 3.梱包前最終外観チェック 4.緩衝材の選定 5.製品梱包 6.最終確認 7.完成 まず最初に、製品の確認を行います。 この時に製品にキズがないかの確認をおこない仕様書に従い付属品の種類・数量の確認を行います。その後製品にキズを付けないためにしっかりとした緩衝材の選定と設置個所を決めていきます。 当社大型倉庫物流センターでは梱包作業を行う際はしっかりとした自社教育マニュアルで教育が完了した作業者しか携わることが出来ません。 確認作業完了後製品梱包に進みます。 最初に梱包用外箱作成で準備をおこなった梱包用外箱に製品をセットします。 その後所定の場所に付属品を設置ししっかりと緩衝材やロープ、梱包テープでしっかりと固定していきます。 写真ではオプションを製品本体に設置しロープでしっかりと固定しています。 簡単に見えますが、しっかりと固定するためには熟練のロープワークが必要となります。当社では、梱包作業者へのロープワーク教育もしっかりと行っております!! 次に、振動等外的要因で外箱と接触しないように慎重に緩衝材を設置します。 基本的には、どういう風に干渉してはダメというものをマニュアル化し教育を行っているためどのような商材にも当社の技術力で対応することができます。 写真の状況(蓋を占める前)になったら、製品付属品の抜けがないか・製品が箱内部にズレてほかに干渉しないかを確認します。 梱包用外箱作成で作成した蓋パーツをかぶせPPバンドで荷締めを行うのですが、この時直接外箱にPPバンドで荷締めを行うと外箱が破れてしまう可能性があります。 そのため、干渉する箇所に外箱が破れないよう保護しPPバンドでしっかりと荷締めをおこない梱包作業の全工程が完了となります。 まとめ 今回は、特殊サイズの梱包を解説させていただきました。 お客様によっては、悩みのタネであることも当社であればすぐに解決できるかもしれません。 総合物流サポート(入庫・保管・流通加工・梱包・出荷・出荷代行)で、お客様のビジネスを強力に バックアップします。 物流業務に課題がある場合はお気軽にご相談ください。 お問合せはこちら
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2024.04.30
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陸で水上バイクが浮く!倉庫物流センターのテクニック
水上バイクを陸で保管!!驚きの荷下ろし方法!!? #大型倉庫物流センターの驚きのテクニック!こんなことが出来る倉庫ならアウトソーシングしたい!? この記事では、 ㈱神谷商店は日本でも数少ない水上バイクの荷役が行える大型倉庫物流センターです。その驚きの荷下ろし方法について詳しくご紹介します。また、大型倉庫の利用料金に加えて、大型倉庫のアウトソーシングサービスも提供していますのでお問合せお待ちしてます! ▶水上バイク荷下ろし編 水上バイクですが、まず弊社の物流センターへ40ftコンテナで陸上輸送で入庫します。 コンテナにはコンテナナンバーと封印しているシール(鍵みたいなもの)に、番号がついているので、入庫情報と一致するか確認を行います。 (この確認作業自体は、デバンニングができる物流センターや倉庫では一般的に行われています。) その後入庫コンテナと情報が一致すればシールを専用のシールカッターと呼ばれる工具で切断します。 切断したシールは2度と使えませんし業者が開封した証拠にもなります。 シールカットあとにコンテナを空けていくわけですが、ここで神谷商店では一工夫! 必ずセーフティーベルトを装着してからコンテナを開きます! ここ重要!! 神谷商店ではコンテナ内部の荷崩れによる労働災害防止のために必ずセーフティベルトを装着してからコンテナの扉を開けていきます。 そのあと、荷崩れがないか少しだけ扉を開けて中をのぞきます。この時セーフティベルトがないと、扉側で荷崩れが発生した場合荷物が押し出されて荷物の下敷きになる可能性があります。 セーフティベルトは荷崩れ事故を未然に防ぎ作業者の命を守ってくれます。 弊社では、倉庫業・物流センターとして安全第一をあたりまえ品質として日々業務をおこなっています。 安全が確認できたらコンテナの扉を開けプラットフォームとコンテナをドッキングさせます。 ドッキングさせることで、フォークリフトがコンテナ内部に入れるようになります。 仮設プラットフォームで効率的に運用しています。 弊社は敷地がひろい巨大倉庫の為このような運用ができます。 ドッキングさせたあと、トラックから転倒防止用の足を出してもらい荷下ろしスタートです! スロープを駆け上がり・・・ 荷を止めている固定具をはずしコンテナ内部に進入して・・・ ここで、弊社リフトマンの腕の見せ所です!! 水上バイクを荷役しコンテナ内部からリフトでコンテナ外部へ荷を出します。 この時なんと水上バイクとコンテナ天井の隙間が一番狭いところでなんと5mm未満なのです。 神業ポイント!! 神谷商店では特殊技術が必要な商材は免許制度を導入しており、リフトの免許を持っているからといって水上バイクや船などは荷役作業ができない管理ルールになっております。 その為、専門性が増し荷物の安全が守られるというわけです! このルールは、弊社独自のルールとなっており、お客さまがアウトソーシングを考えられるうえで安心していただけるポイントとなっております。 危険なポイントをクリアして、コンテナから水上バイクを取り出します。 当然、このままスロープから降りることが出来ないので一工夫。 いったんホームへ仮置きします。 プラットホームについている落下防止柵は外すことができるので、横から別のリフトで作業できるように改良しております。 実は・・・・ 水上バイクは1つの商材につき長さが3メートルを超えてくる商材となります。 通常の倉庫では荷扱いが困難でなかなか取り扱いが難しくなっております。 神谷商店では、物流の要となるべく他社では取り扱いが困難な商材でも取り扱うことが出来る倉庫として皆様に貢献できると自負しております! (敷地が広い大型倉庫なのでどのような商材にも対応できる物流センターとして対応いたします) 話がそれましたが荷下ろし作業としては、まず作業者Aがコンテナから水上バイクを取り出し、作業者Bが仮設プラットホームから水上バイクを下ろす。 コンテナ内部の水上バイクがすべてコンテナ外部に出るまで同じ作業を繰り返します。 そのような流れでコンテナからすべての水上バイクを取り出します! 簡単なように見えますが、一つ一つ安全に気を付け作業をおこなっております。 すべて降ろし終わったら、コンテナとホームのドッキングを解除! (手動なので非常に重い・・・) 解除のあとは・・・ お世話になったコンテナの内部をきれいに清掃します。 商材にも資材にも工具にも感謝です! 弊社では、コンテナ内部のゴミやホコリ、粘着テープなどを除去しドライバー様に確認をしてもらいOKが出れば掃除は完了です!!! あたりまえのようでなかなかあたりまえにできないことを弊社では物流センターとしてのプライドをもって実施しています。 最後に、ドライバー様にコンテナの扉を閉めてもらい確認作業(残っている荷物がないか)をおこなえば作業完了となります!!! 今回は水上バイクの荷下ろしを紹介させていただきました。 こういった形で海上コンテナをつかい水上バイクが運ばれてきます。 弊社物流センターに運ばれてきた水上バイクは一度保管させていただき次にアッセンブリを行い日本国内の市場に出荷されていきます。 ▶まとめ 水上バイクのような特殊な貨物も神谷商店独自のクオリティで安全安心していただけるよう業務を行っております。大型倉庫値段、価格で悩まれているかたや 他の倉庫で嫌がられる、断られたそんな経験があったら 是非一度神谷商店にお声がけください! 最高のパフォーマンスでお悩み解決させていただきます! また、弊社倉庫の見学会(予約制)を行っております。巨大倉庫や物流センターまた特殊商材の荷下ろし方法など気になる方は、下記よりお問合せください。 お問合せフォーム:https://www.kamiyashouten.com/contact.php 担当者メール:h-yasuda@kamiyashouten.com お手数ですが、必ず「倉庫見学希望」と記載の上ご送信ください。確認後弊社物流センター担当者から見学可能日のご返信をさせていただきます。
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