2024.05.21
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物流倉庫 アウトソーシング
流通加工の現場~箱物梱包編~
■はじめに
大型倉庫を持つ物流センターで、梱包から流通加工、さらには出荷代行まで幅広いサービスを展開。今回は、特に大型倉庫アウトソーシングとしてお客様のニーズに応じたダンボール箱物の梱包業務に焦点を当て、その工程を詳しく解説していきます。
特殊なサイズや重量物も含む大規模な梱包がどのように行われるか、5つのステップに分けてご紹介します。
1. 梱包前準備作業
2. 製品確認業務
3. 梱包用外箱作成
4. 荷の取り扱いについて
5. 製品梱包
6. まとめ
1.梱包前準備作業
梱包業や梱包業務代行を行う際は、最初に入念な準備が欠かせません。梱包作業に入る前に、お客様との打ち合わせを通じて、以下の内容を確認します。
①梱包する製品のサイズと重量の確認
②梱包資材の選定と調達
③梱包方法や緩衝材の選択
④梱包資材メーカーとの交渉
今回梱包する製品は、縦100cm、横250cm、高さ70cmで、重量はなんと約30kgです。通常の段ボールサイズが160サイズ※1程度ですので、今回の製品は非常に大きく、特に梱包業務としては高度な対応が求められます。大型製品や特殊サイズの製品の梱包には、多くの注意点があり、適切な梱包資材や方法を選ばなければなりません。
※1 ダンボールの「160サイズ」とは、ダンボールや宅配便のサイズ規定において使われる基準の一つです。日本の宅配便(例: ヤマト運輸や日本郵便)では、縦・横・高さの3辺の合計が160cm以内の箱を「160サイズ」としています。
具体的な大きさの例としては、以下のような寸法が考えられます
・縦50cm × 横60cm × 高さ50cm = 160cm
・縦70cm × 横60cm × 高さ30cm = 160cm
当社では、基本的にお客様のニーズに基づき、最適な梱包資材を選定します。
これが梱包業代行の大きな強みです。梱包業務のプロフェッショナルである神谷商店では、適切な資材を用いることで、製品を安全に輸送できるような万全の準備を行います。
さらに、資材調達においてはコストの最適化も重視しており、資材メーカーとの交渉により、品質とコストのバランスを取ることが可能です。
神谷商店では、梱包業や梱包業代行として、さまざまな業種のお客様に対応しています。
2. 製品確認業務
次の工程は、製品の確認です。梱包前に行うこの確認作業は、梱包業務代行において極めて重要な役割を果たします。お客様から預かった製品に、キズやへこみ、その他の外的ダメージがないかを目視で確認します。さらに、製品仕様書(指示書)に基づいて、付属品の種類や数量を正確に確認します。
この確認作業は、単に製品の状態をチェックするだけではありません。不具合や不足が発見された場合、当社はお客様に速やかに報告し、問題を解決します。自社判断ではなく、常にお客様とコミュニケーションを取りながら進めることで、トラブルを未然に防ぎます。製品確認業務は梱包業代行の一環として、梱包の質を保つために欠かせない工程です。
3. 梱包用外箱作成
製品確認が完了したら、いよいよ梱包業の核心である外箱作成に進みます。神谷商店では、通常サイズの段ボールから特殊サイズまで、あらゆるタイプの梱包用外箱をメーカーと打合せを行いユーザーニーズに合った外箱を提案しています。
今回のような大型製品の場合、お客様との事前の打ち合わせに基づき、特別な段ボール箱を作成します。
※強度、サイズ、耐水性など
梱包用の外箱は、下部、中段、蓋パーツといった3つのパーツで構成され、それぞれ慎重に組み立てられます。当社では、特に重量物や大型サイズの製品を扱う際には、2名体制での作業を行います。蛇足ではありますが、梱包業務だけではなくその後の保管まで考えると、フォークリフトの使用を考慮した外箱作成が求められます。
そうして作成された外箱に安全かつ効率的に梱包・荷役・保管が行えるように工夫することで、梱包だけではなくその先の業務の効率化という付加価値を創出しています。
つぎに、段ボール中段パーツの組み立てには、ダンボール用ビスを使用します。
ここでも慎重に位置を決め、間違いなくビス止めを行わなければなりません。
ビスの位置がずれてしまうと、外箱に不要な穴が開いてしまいます。
さらに外箱の見た目がわるくなったり、強度に問題が生じたりします。
こうした技術的なポイントにも梱包業のノウハウが生かされています。
4. 荷の取り扱いについて
製品の取り扱いも梱包業務の一環として、特別な注意が必要です。梱包する製品が大型で重量物の場合、単に人力で運ぶだけでなく、必要に応じてホイストクレーンを使って慎重に動かします。
今回の製品は約30kgの重量があるため、2名体制で作業を進めます。商材によって適切な人員配置をすることでコストメリットを生み出します。
そういった無駄の出ないようにすることも当社の技術や経験に基づいたノウハウによるものです。
そして製品を外箱に設置する際には、製品がキズつかないように緩衝材を使用します。緩衝材は製品の形状や性質に応じて選定され、外箱内部で製品がしっかりと固定されるように設置します。この工程は、製品の輸送中の安全性を確保するために非常に重要です。当社の梱包業代行では、製品の性質や輸送環境に応じた最適解をユーザーに提供します。
5. 製品梱包
いよいよ最終工程である製品梱包に進みます。梱包業では、この最後の工程が特に重要です。以下の手順に従い、確実な梱包が行われます
製品の最終確認
付属品の設置
緩衝材の設置
製品の固定
外観チェック
蓋パーツの設置
完成
最初に、製品にキズや不具合がないかを再度確認し、付属品を設置します。その後、緩衝材を適切に配置し、製品が外箱内部で動かないようしっかりと固定します。
これには、熟練したロープワークが必要です。当社の梱包業務代行では、作業者が厳格なロープワークの訓練を受けており、製品が安全に固定されるよう工夫されています。
最後に外箱の蓋パーツを設置し、PPバンドでしっかりと荷締めを行います。このとき、外箱が破れないように保護材を挟みながら作業します。こうした細かな配慮が、当社の梱包業の高品質なサービスを支えています。
6.まとめ
今回の解説では、特殊サイズの製品に対する梱包業務代行の具体的な流れをご紹介しました。当社の大型倉庫アウトソーシングでは、お客様のビジネスニーズに応じた柔軟な対応が可能です。梱包作業だけでなく、流通加工や出荷代行まで一貫して対応できるため、物流の課題解決に貢献します。
大型製品の梱包や特殊サイズの対応でお困りの方、また梱包作業をアウトソーシングしたい方は、ぜひ神谷商店にご相談ください。私たちは、梱包業のプロとして、お客様のビジネスを強力にサポートさせていただきます。