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WMSとは?〜物流現場がラクになる倉庫管理システムの基本と導入のポイント〜
WMSシステムとは?かんたんに説明します WMSを導入すると何が変わるの? どんな機能があるの?主要機能を紹介 WMSが向いているのはどんな現場? 神谷商店でも活用中!現場目線で見たWMSのメリット まとめ:WMSは“人の代わり”ではなく“現場の味方” ↓↓お問い合わせはこちら↓↓ 倉庫業から創庫業へ 株式会社神谷商店 WMSシステムとは?かんたんに説明します 物流や倉庫管理の現場でよく耳にする「WMS」。これは Warehouse Management System(ウェアハウスマネジメントシステム) の略で、日本語では「倉庫管理システム」とも呼ばれます。 かんたんに言えば、倉庫内の商品がどこに、いくつあるかをデジタルで把握・管理するシステムです。パソコンやタブレット、ハンディ端末などを使い、入庫・出庫・在庫の流れをリアルタイムで可視化し、ヒューマンエラーや作業ロスを減らします。 たとえば、こんなときに便利! 「あの商品、どこに置いたっけ?」がなくなる 数量のカウントミスや棚卸しの手間が激減 納期遅れや誤出荷といったトラブルも防止 WMSは、昔ながらの紙やExcelでの在庫管理に比べて、スピード・正確さ・共有性の面で圧倒的なメリットがあります。 いまやEC物流をはじめ、あらゆる業種の倉庫でWMSの導入が進んでおり、「現場の見える化」や「業務の効率化」を実現する要となっています。 このように、WMSとは「倉庫業務の頭脳」ともいえる存在。人の手だけではカバーしきれない部分をサポートし、日々の業務を“正確に、早く、無駄なく”進めるために欠かせないツールとなっています。 WMSを導入すると何が変わるの? WMS(倉庫管理システム)を導入すると、これまで手作業や紙で管理していた倉庫業務が、一気に“見える化”されて効率化されます。作業スピードや精度が上がるだけでなく、現場のムダや人手不足の課題も解決できるため、多くの企業が導入を進めています。 ここでは、実際に導入したらどんな変化があるのかを、わかりやすく見ていきましょう。 1. 在庫管理がリアルタイムで正確に 導入前は、エクセルや紙ベースで「どこに何がいくつあるのか」を管理していた現場も多いと思います。でもWMSを使えば、商品が入ってきた瞬間から、棚ごとにリアルタイムで在庫を更新できます。 「出荷してもシステム上は残ってる」「どこに置いたか分からなくなった」なんてトラブルが激減し、在庫差異や棚卸しのストレスがほぼゼロになります。 2. ピッキング・出荷がスムーズに 注文が入ったらWMSが自動で指示を出し、スタッフはハンディ端末を持って正しい商品をピック。順番も最短ルートで表示されるため、ムダな動きがなくなり作業スピードが向上します。 しかもバーコードで照合するので、誤出荷のリスクもぐっと減ります。たとえば出荷先が同じ商品でも、色やサイズ違いを間違えてしまう…という“あるあるミス”を防げるのです。 3. 作業の標準化と教育がラクに WMSでは作業手順がシステムで統一されるため、ベテランと新人の差が出にくくなります。たとえば: 「どこにあるか分からない」 「どの順番で作業すればいいかわからない」 といった現場の混乱がなくなり、新人スタッフでも即戦力として活躍できる環境がつくれます。 WMS導入で変わること(まとめ表) 項目導入前WMS導入後在庫管理手入力・紙中心自動反映・リアルタイム更新ピッキング手探し・感覚頼りハンディで指示・最短ルート誤出荷発生しやすいバーコード照合で防止作業スピード個人差あり標準化されて高速化教育コスト教えるのに時間がかかるシステムに沿って教えられる WMSを導入することで、ただ「便利になる」だけでなく、現場の作業品質が安定し、人材育成の負担も軽減されるというメリットがあります。結果として、ミスが少なく・早く・効率的な倉庫運営が実現し、お客様へのサービスレベルも向上します。 どんな機能があるの?主要機能を紹介 WMS(Warehouse Management System)は、倉庫業務のさまざまな工程を支えるシステムです。ただの「在庫管理ソフト」ではなく、入庫から出荷まで、現場のすべてを“見える化”して、正確かつ効率的に回すためのしくみが詰まっています。 ここでは、WMSに搭載されている代表的な機能を、倉庫業務の流れに沿ってご紹介します。 1. 入庫管理機能 仕入れ先から届いた商品をシステムに登録する機能です。バーコードスキャンで入庫処理を行い、正確な在庫数とロケーション(棚番)を同時に管理できます。 たとえば、WMSにより「どの棚に何が何個あるか」が即座に把握でき、入荷ミスや棚入れミスを防ぐことができます。 2. 在庫管理機能 倉庫内の商品在庫をリアルタイムで管理。出荷や移動のたびに在庫数が自動更新されるため、在庫ズレや棚卸しの手間が大幅に減少します。 さらに、賞味期限やロット番号などの情報も紐づけて管理できるため、品質管理が必要な商材にも対応できます。 3. ピッキング機能 注文が入ると、WMSがピッキングリストを自動で作成。ハンディ端末に「どの商品をどこから取ればいいか」が表示されるため、誰でもミスなく正確にピック作業ができます。 ゾーンピッキングやトータルピッキングなどの方式にも対応しており、出荷量や商材に合わせて効率の良い方法が選べるのもポイントです。 4. 梱包・出荷管理機能 ピッキングが終わったら、WMSが梱包サイズに合った箱や緩衝材の情報を提示し、送り状も自動で発行します。 配送会社(ヤマト・佐川・日本郵便など)ともシステム連携しているため、追跡番号の通知や当日出荷もスムーズです。 5. 返品管理機能 返品があった場合にも、WMSで返品理由や状態を登録。再販可能かの判断、在庫への戻し処理、不良品の除外まで一括で対応できます。 これにより、返品対応のスピードが上がり、顧客満足度と在庫の健全性を同時にキープできます。 WMSの主な機能一覧(表でチェック) 機能名できることメリット入庫管理商品の受け取り・棚入れ・数量チェック在庫ズレ・棚間違いを防止在庫管理数量・場所・ロット・期限などを一元管理棚卸し簡略化/誤出荷防止ピッキングハンディ端末で指示、誤ピックを防止スピード・正確性の向上梱包・出荷管理梱包サイズの最適化、送り状発行・追跡連携作業の自動化/当日出荷が可能に返品管理状態登録・再販判断・在庫反映クレーム削減/在庫ロスを最小限に WMSは、単なる「作業の手間を減らす道具」ではなく、現場の判断ミス・確認漏れ・非効率を全体的に見直すためのシステムです。とくにEC物流や多品種少量出荷を行う現場では、WMSの導入で売上以上に“現場の安心感”が生まれるという声も少なくありません。 WMSが向いているのはどんな現場? WMS(倉庫管理システム)はとても便利なツールですが、どんな現場にも必要というわけではありません。むしろ「人の手でも問題なく回っている現場」に導入すると、費用や手間ばかりが増えてしまうことも。 では、WMSが本領を発揮するのはどんな現場なのでしょうか?ここでは、導入に向いている現場の特徴をご紹介します。 1. SKU(商品種類)が多い現場 アパレル、雑貨、化粧品など、色違いやサイズ違いなどのバリエーションが豊富な商品を扱っている現場では、人の記憶や紙ベースの管理では限界がきます。 「Mサイズの黒だけ在庫が合わない」「似た品番を間違えてピックした」といったミスは、WMSによるロケーション管理・バーコード照合で大幅に防げます。 2. 出荷件数が多い現場 1日あたり数十件〜数百件の出荷がある場合、Excelや手書き伝票では対応が追いつかなくなります。WMSなら受注データの自動取り込み・ピッキングリストの自動生成・送り状の自動発行までを一括で行えるため、人手不足でも処理スピードを保てるようになります。 特にセールや繁忙期でも、業務が止まらずに回るのは大きなメリットです。 3. 複数の出荷先・配送条件がある現場 ECサイトごとに「チラシを入れる/入れない」「メール便/宅配便の使い分け」など出荷条件が違うと、作業ミスが発生しやすくなります。 WMSでは、注文情報に応じて封入物や配送方法を自動判別することができるため、複雑なオペレーションもミスなく回せます。 4. 拠点や作業者が複数いる現場 在庫を分けて管理していたり、スタッフが交代制だったりする場合、情報共有のズレがミスの原因になります。 WMSを導入することで、在庫・進捗・作業内容がすべてリアルタイムで共有可能となり、「誰がどこまで進めたか」「在庫がどこにあるか」が即座にわかります。 導入に向いている現場チェック表 状況特徴や課題WMSが活きるポイント商品種類が多い色・サイズ・型番違いが多く、間違えやすいバーコード管理でミスを防ぐ出荷件数が多い毎日の出荷処理に追われている作業自動化でスピードアップ複雑な出荷条件がある配送方法や同梱物がショップによって異なる条件別の自動処理が可能拠点・スタッフが複数いる情報共有が難しく、作業の重複や伝達漏れが発生するクラウドでリアルタイム共有在庫ズレが頻発している棚卸しのたびに数が合わない自動更新で常に正確な在庫を維持できる まとめ WMSが本当に役立つのは、「人手だけではもう限界」という現場です。 商品数が増えた、出荷が忙しい、業務が複雑化してきた――そんなときこそ、WMSは“現場を整理し、スムーズに回す強力な味方”になります。 神谷商店でも活用中!現場目線で見たWMSのメリット 神谷商店では、長年の物流現場で培った経験をもとに、自社独自のWMS(倉庫管理システム)を開発・運用しています。 このWMSは、ただのシステムではありません。現場で働くスタッフの声を反映し、「本当に使いやすい」「本当に必要な機能」にこだわってつくられた仕組みです。そのため、パソコンに不慣れな方でも直感的に使えたり、急な出荷増加にも柔軟に対応できたりと、“現場ファースト”の運用が実現できています。 また、お客様ごとに業種や商品特性が異なることも多いため、「この会社にとって一番ラクな運用は何か?」を考え、WMSの設定やフローもカスタマイズ対応しています。 たとえば、 商品ラベルの発行ルール ピッキングの表示順や動線設計 チラシや販促物の同梱ルール 梱包サイズや資材の最適化 など 細かなご要望にも対応可能です。 神谷商店のWMS導入メリット ポイント内容柔軟なカスタマイズ性各企業ごとの運用に合わせて設定可能現場の使いやすさ重視シンプルなUIで誰でも操作しやすい在庫の可視化リアルタイムで在庫やロケーションを把握可能作業ミスの削減バーコード・ハンディ端末でのチェック体制顧客対応までサポート同梱、ギフト、返品対応などにも対応 『神谷商店の倉庫を選ぶメリット』 ただの「保管場所」ではなく、売れる物流を支える運用のパートナー ネットショップ運営・EC発送に強い柔軟な体制 個人〜法人まで規模や商品ジャンルに応じた提案が可能 物流まわりの相談がしやすい、話しやすいスタッフ体制 WMSを含む物流インフラ全体を整えたいとお考えの企業様にとって、神谷商店は「システムだけじゃない、人の力もある倉庫」として、安心してお任せいただける体制を整えています。 まとめ:WMSは“人の代わり”ではなく“現場の味方” ここまで、WMS(倉庫管理システム)について、基本的な機能から導入のメリット、向いている現場、そして選び方のポイントまでご紹介してきました。 WMSと聞くと「人手を減らす仕組み」と考えてしまいがちですが、本質は“現場で働く人を助ける仕組み”です。たとえば、「どこに何があるのか一目でわかる」「商品を間違えずに取り出せる」「在庫のズレがなくなる」――これらはすべて、日々の業務に取り組む人にとってのストレスを減らし、ミスを防ぎ、仕事の精度を高めるためのものです。 実際に神谷商店でも、WMSの導入によって作業の効率化・標準化・可視化が進み、現場がずっとラクになったと感じています。新人スタッフでもすぐに活躍できるようになり、出荷ミスや在庫トラブルもほとんどなくなりました。 もちろん、最初は慣れるまでに時間がかかることもあるかもしれません。ですが、「現場の使いやすさ」を重視して選び、丁寧に運用すれば、WMSは最強のパートナーになります。 最後に大事なことをひとつ。 WMSは、「作業をロボットに任せる」のではなく、「現場の人がもっと働きやすくなる」ための仕組みです。人の手をゼロにするのではなく、人の力を最大限に活かすための“味方”として、これからの倉庫・物流現場に欠かせない存在になるでしょう。 ↓↓お問い合わせはこちら↓↓
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2025.08.26
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物流アウトソーシングとは?メリット・注意点・成功のコツまでまるっと解説!
目次 ◾️物流アウトソーシングとは? ◾️なぜ今、アウトソーシングが注目されているのか? ◾️どんな業務をアウトソーシングできるの? ◾️アウトソーシングのメリットと注意点 ◾️どんな企業に向いているの? ◾️導入するとどう変わる?業務のビフォーアフターで解説 ◾️物流アウトソーシングを成功させるために大事なこと ◾️神谷商店の物流アウトソーシングでできること・強み ◾️まとめ:物流アウトソーシングはビジネス成長の土台に ↓↓お問い合わせはこちら↓↓ 倉庫業から創庫業へ 株式会社神谷商店 ◾️物流アウトソーシングとは? 物流アウトソーシングとは、商品の保管・梱包・出荷などの物流業務を、自社ではなく外部の専門業者に委託することをいいます。 ネットショップを運営している方やメーカー・小売業などでは、注文が増えてくると、出荷作業や在庫管理などに時間がとられ、本業に手が回らなくなることがあります。そんなときに頼りになるのが「物流のプロ」にまかせるアウトソーシングです。 自社で倉庫を構えたり、人員を採用・教育したりする必要がなくなるため、コストを抑えて業務の安定化ができるのが大きな魅力です。 ♦︎外注できる物流業務って、どんな内容? 物流アウトソーシングと一言で言っても、委託できる内容は多岐にわたります。以下のように分類できます。 項目内容委託できる業務例保管商品を安全に預かる常温・冷蔵・棚・パレット管理など入出庫商品の受け入れ・出荷準備入庫検品、ロケーション管理、ピッキングなど梱包・発送注文に応じて出荷箱詰め、緩衝材、伝票発行、配送手配付帯作業プラスαの対応ギフト対応、チラシ封入、返品受付などシステム連携ECサイトとのデータ同期WMS・API連携・在庫自動更新など これらを一括して引き受けてくれるのが物流アウトソーシングの強みです。 ◾️なぜ今、アウトソーシングが注目されているのか? ここ数年、「物流アウトソーシング」に注目が集まっているのには、いくつかの背景があります。単に作業を外に出すというだけでなく、時代の変化に合わせた合理的な経営判断として選ばれるケースが増えているのです。 1. EC市場の拡大で出荷が追いつかない コロナ禍をきっかけに、ネットショッピングの利用は急拡大しました。小さなネットショップでも注文が爆発的に増えた一方で、「人手が足りない」「スペースが足りない」という課題を抱える事業者が増えています。 特にセールやキャンペーン時期には、普段の3倍、5倍という出荷件数になることも。そんな中で「自社対応」に限界を感じ、アウトソーシングに切り替える動きが進んでいます。 2. 人材確保の難しさと人件費の高騰 物流の現場では、ピッキングや梱包などに人の手が必要です。しかし、労働人口の減少や人件費の上昇により、「人を採用できない・定着しない」という悩みを抱える企業が少なくありません。 外部の専門業者に任せれば、教育やシフト調整などの負担が減り、安定した稼働を維持することができます。 3. 変化の早いビジネスに柔軟に対応したい ネットショップでは、扱う商品や販売チャネルがどんどん変化します。「新商品を出したい」「販促キャンペーンでチラシを入れたい」「急に配送キャリアを変えたい」など、柔軟な対応が必要です。 そうした時に、設備や人員の固定化を避けられるアウトソーシングは、変化に強く、スピーディーに対応できる手段として活用されています。 ♦︎アウトソーシングが選ばれる理由まとめ(表) 理由内容経営上のメリットEC需要の拡大出荷件数が急増し、手作業が限界に業務の効率化・安定稼働人材不足とコスト高採用難、人件費の上昇固定費削減・労務負担の軽減市場変化への対応キャンペーンや新商品の頻発フレキシブルな運用が可能に ◾️どんな業務をアウトソーシングできるの? 「物流アウトソーシング」と聞くと、「全部任せるのは不安…」と思う方もいるかもしれません。でも実際は、一部の作業だけ任せることも、すべてを一括でおまかせすることも可能です。 ここでは、物流業務の中でアウトソーシングできる代表的な作業内容を、わかりやすくご紹介します。 1. 入庫(荷受け・検品) まずは、メーカーや仕入れ先から届いた商品の受け取り。段ボールを開けて、数量や状態を確認する検品作業も含まれます。 この工程を任せることで、自社での荷受け作業が不要になり、スペースや時間に余裕が生まれます。 2. 保管・在庫管理 倉庫の一角を借りるような形で、在庫を外部に預けることができます。保管するだけでなく、WMS(倉庫管理システム)を使ってリアルタイムで在庫数の確認・調整も可能です。 これにより、「商品がどこにあるのかわからない」「在庫ズレが起きた」というミスも減らせます。 3. ピッキング(商品取り出し) 注文が入ったら、その内容に合わせて正しい商品を棚から取り出す「ピッキング」。バーコードやハンディ端末を使った正確な作業が行われ、ヒューマンエラーの削減につながります。 4. 梱包・同梱作業 商品の大きさに合わせた箱や袋を選び、丁寧に梱包する作業もアウトソーシング可能。さらに、チラシ・クーポン・ノベルティなどの同梱にも対応している業者なら、販促活動までサポートしてもらえます。 5. 出荷・配送手配 伝票の発行、宅配便業者との連携など、発送までの作業をすべて任せられるのも大きなポイント。出荷作業の負担を丸ごと削減できますし、当日出荷・翌日配達などスピード重視の運用にも対応できます。 6. 返品対応・再商品化 万が一、返品が発生した場合もアウトソーシング可能。返品された商品を倉庫が受け取り、状態チェック→再販可否の判断→在庫への反映まで行ってくれます。 これにより、自社での返品処理が不要になり、業務の効率化に直結します。 ♦︎よくアウトソーシングされる業務まとめ 業務内容説明アウトソーシングの効果入庫・検品商品の数量・状態をチェックして登録作業負担の軽減・ミス削減保管・在庫管理商品を預かり、WMSで数量を管理スペースの有効活用・リアルタイムで在庫確認ピッキング注文に応じて商品を正確に取り出す出荷ミスの防止梱包・同梱商品に合った梱包+チラシや特典封入丁寧な配送・ブランド力アップ出荷・配送手配宅配便との連携、送り状発行、発送即日出荷対応・手間削減返品対応商品の受け取り〜再販判断まで業務時間の短縮・在庫ロス削減 アウトソーシングできる範囲は思っている以上に広く、目的や状況に合わせて“必要なところだけ”頼むことも可能です。まずは、自社で手間がかかっている工程から見直してみると、最初の一歩が踏み出しやすくなります。 ◾️アウトソーシングのメリットと注意点 物流アウトソーシングを導入することで、企業の業務効率やコスト面に大きなメリットが生まれます。ただし、メリットばかりに目を向けていると「こんなはずじゃなかった…」という結果になることも。ここでは、物流アウトソーシングの代表的なメリットと、あらかじめ知っておきたい注意点をまとめました。 ♦︎アウトソーシングの主なメリット 1. 業務の負担が軽くなる 一番大きな効果は、日々の出荷・在庫管理といった作業から解放されること。ピッキング・梱包・発送などの手間をプロに任せられるので、スタッフは企画や営業、カスタマーサポートなど「売上につながる仕事」に集中できます。 2. 専門性のある作業で品質が安定 物流会社は「出荷のプロ」。バーコードによる管理や、仕分け・梱包のノウハウが豊富なので、出荷ミスや納期遅延が大きく減少します。また、商品の扱いにも慣れており、梱包の美しさや丁寧さも安心ポイントです。 3. コストの平準化と削減 倉庫スペース・人件費・梱包資材など、自社運用だと毎月かかる固定費を、物流会社に任せることで「使った分だけ」の従量課金に変えられます。その結果、閑散期のコストを抑えられ、繁忙期には対応力が上がるという柔軟な運用が可能になります。 4. スピード対応とキャパシティ拡大 セールやキャンペーンで急に注文が増えても、物流センターの人員・設備を活かして即日対応が可能。「発送が追いつかない」というトラブルを防ぎ、機会損失を減らすことができます。 ♦︎一方、気をつけたいポイント 1. 自社での柔軟な調整が難しくなることも アウトソーシングでは、すべての作業を他社に依頼するため、「急に手書きメッセージを入れたい」「ギフト包装を変えたい」などの細かな変更はすぐにできないこともあります。事前にどこまで対応してもらえるか、ルールをしっかり確認することが重要です。 2. 情報共有・連携ミスのリスク 注文情報や商品マスタの更新など、自社と物流会社間の連携がうまくいかないと、出荷ミスや在庫のズレが発生することも。「どのタイミングで、どんな情報を共有するのか」「誰が責任を持つのか」といった運用ルールの整備が欠かせません。 3. 最低利用量や契約縛りに注意 一部の物流サービスでは、「月◯件以上の出荷が必要」「最低6ヶ月契約」などの条件が設定されていることがあります。始める前にコスト試算と契約条件のチェックは必須です。 ♦︎メリットと注意点まとめ 項目内容ポイント作業負担軽減出荷・在庫・梱包などを任せられる社内の時間を本業に使える品質安定ミスや遅延が減り、梱包も丁寧顧客満足と信頼アップコスト最適化固定費から変動費へムダなく運用できるキャパ対応繁忙期の増加にも即対応機会損失の防止柔軟性に限界あり突発的な変更には弱い契約内容のすり合わせが大切情報連携が重要データ共有ミスに注意運用ルールの整備がカギ まとめ 物流アウトソーシングは、コスト・作業時間・品質のすべてを改善できる心強い選択肢です。でも、すべてを任せきりにするのではなく、「自社に合った業務だけを委託する」「連携体制をきちんと整える」ことが成功のカギ。 メリットと注意点をしっかり理解したうえで、自社の課題にフィットする形で活用するのが理想的です。 ◾️どんな企業に向いているの? 物流アウトソーシングは便利な仕組みですが、すべての企業にとってベストな選択肢というわけではありません。「どんな企業に向いているのか?」「どんな状態になったら検討すべきか?」――このような悩みにお答えします。 ここでは、物流アウトソーシングがとくに効果を発揮する企業の特徴を具体的にご紹介します。 1. 注文が増えて現場が回らなくなってきた企業 ECや小売ビジネスを展開している中で、月の注文数が300件〜500件を超えると、自社対応では限界を感じることが多くなります。とくにキャンペーンやセールの時期は出荷業務がパンクしやすく、「残業で乗り切る」状態が続いているなら危険信号です。 物流アウトソーシングを活用すれば、繁忙期でも安定した出荷体制が維持できるため、作業の山を乗り越えるための一時対応ではなく、中長期的な安定運用が可能になります。 2. 少人数や兼任で業務を回している企業 担当者が「出荷も在庫もお客様対応も全部やっている」という状態では、どうしても業務が回りきらなくなります。とくに社内に物流専任の担当者がいない場合は、少しでも出荷件数が増えると他の業務がストップしてしまうことも。 物流アウトソーシングを導入することで、限られた人数でも効率よく運営ができるようになり、結果的に売上アップや業務の質向上にもつながります。 3. 商品数やSKUが多い企業 アパレルや雑貨など、サイズ違いや色違いなどバリエーションの多い商品を扱っている企業は、自社倉庫だとピッキングミスが増えがちです。在庫管理も複雑になり、「あるはずの商品が見つからない」「誤出荷でクレームが入る」といったトラブルも発生します。 WMS(倉庫管理システム)やバーコードスキャンを使ったプロの現場に任せることで、ミスが激減し、在庫のズレも解消されます。 4. 今後の成長を見越している企業 「今はまだ注文が少ないけど、半年後には売上を倍にしたい」というような、成長志向のある企業にもおすすめです。最初からアウトソーシングの仕組みを整えておけば、売上が伸びても無理なく対応できる体制が整い、安定した成長が可能になります。 社内での人員拡充や倉庫移転の必要もなく、スモールスタートからスムーズにスケールアップできるのが物流アウトソーシングの大きな魅力です。 ♦︎どんな企業に向いている?チェック表 状況企業の特徴向いている理由出荷件数が増えてきた月300件以上の出荷がある社内の作業負担を軽減できる少人数で運営しているスタッフ1〜2名で兼任している出荷業務を切り離して効率化できるSKUが多い色・サイズ違いなどのバリエーションが多いピッキングミス・在庫ズレを防げる成長を目指している注文数・商品数が増える予定がある拡張性のある体制を先に構築できる出荷作業が煩雑梱包・伝票・資材手配が手間になっている外注化することでコア業務に集中できる まとめ 物流アウトソーシングが向いている企業には、「忙しすぎる」「人が足りない」「今後伸ばしたい」という共通点があります。逆に言えば、まだ1日数件の注文で、社内で余裕を持って対応できている企業には、必ずしも必要とは限りません。 重要なのは、「今の状態」と「これからの目標」を照らし合わせて判断することです。将来の成長を妨げる要因にならないよう、早めに体制を見直しておくことが、持続的なビジネス成功のカギになるでしょう。 ◾️導入するとどう変わる?業務のビフォーアフターで解説 物流アウトソーシングを導入すると、「ただ楽になる」だけではなく、現場の働き方そのものが大きく変化します。ここでは、導入前と導入後で、具体的にどんな変化があるのかをわかりやすく紹介します。 出荷作業の流れがスムーズになる これまで自社内で対応していた場合、出荷のたびに在庫確認→ピッキング→梱包→伝票作成→集荷依頼という工程を、限られた人手でこなさなければなりませんでした。忙しい時期には、残業や発送遅れも発生していたかもしれません。 アウトソーシング導入後は、この一連の作業を物流会社が代行。しかも、システムで注文と連携しているため、人の手を介さず出荷作業が始まる仕組みが整います。これにより、作業スピードは格段にアップ。スタッフは出荷の段取りから解放されます。 担当スタッフの役割が変わる 導入前は、担当者が商品の確認から梱包、送り状の発行、クレーム対応までを1人で対応していたケースもあるでしょう。業務が多岐にわたるため、常に作業に追われ、「本当に必要な業務に集中できない」状況に陥っていたはずです。 導入後は、物流業務が自動化・外注化されることで、担当者は顧客対応や商品ページの改善、販促企画など“売上を伸ばすための仕事”にシフトできます。 ミスやトラブルが起きにくくなる 手作業中心だった頃には、出荷ミスや送り状の貼り間違い、二重発送など、小さなトラブルが積み重なりやすい状況にありました。 物流会社の現場ではWMS(倉庫管理システム)やバーコードによる管理体制が整っており、作業の正確性が飛躍的に向上します。その結果、クレーム件数が減り、レビュー評価が安定するといった変化も見られるようになります。 ♦︎業務フローのビフォーアフターまとめ 項目アウトソーシング前アウトソーシング後出荷作業毎回スタッフが手動で対応自動連携+物流会社が一括処理担当者の業務梱包・伝票・集荷手配などで毎日バタバタ顧客対応や企画などに集中できる発送ミス手作業中心で起きやすいWMSやバーコードでミス激減時間の使い方作業中心、戦略業務に手が回らない売上に直結する業務に注力可能顧客満足度発送遅れやミスで評価に影響早く正確に届き、評価も安定 まとめ:仕事の“質”が変わる 物流アウトソーシングの導入によって、単なる業務の外注ではなく、社内の業務の質・働き方・顧客対応のレベルそのものがアップデートされます。 「手間が減る」だけではなく、「本来やるべき仕事に集中できる環境が整う」 これが、導入後の本当の変化です。 ◾️物流アウトソーシングを成功させるために大事なこと 物流アウトソーシングはとても便利な仕組みですが、「任せたけど思ったようにいかなかった…」というケースもゼロではありません。うまく活用するには、いくつかの重要なポイントを押さえておくことが必要です。 ここでは、物流アウトソーシングを成功させるための実践的なコツをご紹介します。 1. 「丸投げ」ではなく「連携」する姿勢が大切 アウトソーシングというと「すべて任せられる」というイメージがありますが、最初から完全にお任せするとうまくいかないことも。自社の商品や顧客層を一番理解しているのは、自社の担当者です。 たとえば: 壊れやすい商品はどんな緩衝材が最適か? 人気商品はどの順番で出荷するべきか? こうした情報を物流パートナーとしっかり共有し、一緒に仕組みを作っていく意識が重要です。 2. 情報の整理とマニュアル整備をしておく 物流現場では、「どう梱包するか」「どのラベルを貼るか」「同梱物は何か」など細かい判断が日常的に発生します。これを毎回メールや口頭で伝えるのではなく、あらかじめルール化・マニュアル化しておくことで、作業のばらつきやミスを防ぐことができます。 おすすめは以下のような内容を文書にしておくこと: 商品別の梱包方法 出荷ルール(納期や締切時間など) 同梱物や販促物のパターン ラッピング・のし対応の基準 「誰が見てもわかる」状態にしておけば、新しいスタッフでもすぐに現場対応が可能になります。 3. トラブル対応のフローを共有しておく 物流現場では、破損・返品・発送遅延など、どうしてもトラブルは起こり得ます。重要なのは、「トラブルが起きたとき、どう対応するか」が決まっているかどうかです。 事前に以下のようなフローを決めて共有しておきましょう: 誤出荷が起きた場合の対応 返品された商品の扱い方(再販可/廃棄) 発送遅延が発生したときの連絡体制 こうした「事前の合意」があるだけで、トラブル時の対応スピードやお客様対応の質が大きく変わります。 4. 定期的な振り返りと改善の時間を設ける 一度委託を始めたらそのまま…というのではなく、定期的なレビューやミーティングを行うことが成功のカギです。 たとえば: 月に一度の出荷状況レビュー クレーム件数や出荷ミスの共有 改善提案や新しい取り組みの相談 物流パートナーを「ただの外注先」と捉えるのではなく、自社と一緒に成長するチームメンバーとして扱うことが、長くうまく続けるコツです。 ♦︎成功のためのチェックリスト ポイント内容の要点成功につながる理由丸投げしない姿勢梱包・出荷ルールは一緒に考える現場との認識ずれを防げる情報を整理してルール化マニュアル・手順書を用意するミスの減少・教育コストの削減トラブル時の対応フローを明確にしておく誤出荷・返品時の対応基準を事前に決める顧客対応のスピード・品質が上がる定期的に振り返りをする出荷実績やクレーム内容を共有・改善するパートナーとの関係が長期的に良好に保てる 物流アウトソーシングをうまく活用するために必要なのは、「任せきり」ではなく「一緒に作る」意識です。 ルールを整備し、情報を共有し、改善しながら進めることで、物流は“ただの作業”から、“ブランドの信頼を支える力”へと進化します。 こうした取り組みを続けることで、アウトソーシングは単なる「業務委託」ではなく、ビジネスを共に育てるためのパートナー戦略として、真価を発揮するようになります。 ◾️神谷商店の物流アウトソーシングでできること・強み 物流アウトソーシングを検討する際、「どこに頼むか」はとても大切なポイントです。私たち神谷商店は、長年の現場経験と柔軟な対応力を活かし、お客様の事業フェーズや悩みに寄り添った物流支援を行っています。 ここでは、神谷商店が提供できる具体的なサポートと、他社にはない強みをご紹介します。 小規模からでもスタートできる柔軟な体制 私たちの物流支援は、「月に数十件」からのスタートも大歓迎。最初は小ロット、徐々に件数が増えてもそのままスムーズに対応可能です。スモールスタートから成長まで、一貫して支えるのが私たちの役割です。 幅広い対応力と個別カスタマイズ 出荷作業にとどまらず、 販促物の同梱 ギフトラッピング・熨斗(のし)対応 返品商品の再検品・再商品化 といった細かなご要望にも一社一社ごとに柔軟にカスタマイズ対応しています。 「こんなことも頼める?」というご相談、大歓迎です。 現場主導の検品・出荷オペレーション 神谷商店では、物流現場で実際に手を動かすスタッフが中心となって運用改善を重ねています。机上のシステム設計だけでなく、“現場で本当に使いやすい”仕組みを追求。これにより、出荷ミスの低減・在庫ズレの解消など、数多くのECショップ様から信頼をいただいています。 顧客満足を高める梱包品質 「届いたときの印象」までがネットショップの品質だと、私たちは考えます。そのため、丁寧で整った梱包、商品に合わせた緩衝材の選定、スピーディーな出荷を徹底しています。 レビューやリピートにつながる、そんな“目に見えない価値”を物流からつくっていきます。 柔軟性と相談しやすさが強み そして何よりの強みは、「小回りがきく」「気軽に相談できる」こと。 キャンペーンにあわせた特別対応 急な商品変更や納品の遅れ 月ごとの出荷数のばらつき こうした“予定外”にも柔軟に対応できるのが、中小物流事業者としての神谷商店の魅力です。システムでは解決できない、人の対応力が私たちの誇りです。 ♦︎神谷商店は、成長に寄り添う物流パートナー 物流アウトソーシングは、「任せて終わり」ではなく、「一緒に育てていくパートナーシップ」です。神谷商店は、ただ荷物を出すだけでなく、お客様と一緒に課題を見つけ、改善し、成長を支えることを目指しています。 ネットショップの立ち上げから、拡大フェーズ、繁忙期の対応まで、どんな場面でも“ちょうどいい物流”を、あなたの隣で支えます。 まとめ:物流アウトソーシングはビジネス成長の土台に ネットショップや小売ビジネスを運営していく中で、 「商品を売る」ことと同じくらい大切なのが、「商品を正しく、早く、お客様に届けること」です。 その重要な役割を担うのが、物流アウトソーシングです。 出荷作業や在庫管理といった業務を外部に委託することで、 本来自分たちがやるべき商品開発や販売戦略に集中できるようになります。 ミスも減り、お客様の満足度も向上し、レビュー評価やリピート購入にも好影響が生まれます。 とくに、注文が増えてきたタイミング、 人手が足りずに日々バタバタしている状況、 これから大きく事業を伸ばしていきたいと考えているフェーズ―― そんなときに、物流のプロと一緒に仕組みを整えることは、未来への安心と成長のための土台づくりになります。 そして、神谷商店のような柔軟で相談しやすい物流パートナーがいれば、 “倉庫”ではなく“チームの一員”として、あなたのビジネスを支えてくれる存在になれるはずです。 アウトソーシングは、ただの外注ではなく、「一緒に走ってくれる力」――。 あなたのブランドがもっと強く、もっと遠くへ届くために、物流から支えていきます。 ↓↓お問い合わせはこちら↓↓
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2025.08.8
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全国3PL企業完全リスト|地域別物流業者選択ガイドと最適パートナーの見つけ方!?
全国各地の3PL企業を神谷商店独自の目線で地域別にご紹介します。 北海道から沖縄まで、各ブロックの交通事情と代表的な3PL企業リストを掲載し、自社に最適な物流パートナー選択のための実用的な情報をお届けします。 目次 ■ 3PL企業の全国展開状況 ■ 北海道・東北ブロックの3PL企業 ■ 東京都・関東ブロックの3PL企業 ■ 北陸・信越・東海ブロックの3PL企業 ■ 近畿ブロックの3PL企業 ■ 中国・四国ブロックの3PL企業 ■ 九州・沖縄ブロックの3PL企業 ■ まとめ ■ 3PL企業の全国展開状況 3PL企業は全国のほぼすべての都道府県に展開しており、地域の特性に応じた多様なサービスを提供しています。地理的近接性は重要な選択要素の一つですが、輸送ネットワーク、システム対応力、専門性など、自社のニーズに適合した企業選択がより重要となります。 本記事では、全国を6つのブロックに分類し、各地域の交通事情と代表的な3PL企業をご紹介いたします。 地域分類 北海道・東北ブロック 東京都・関東ブロック 信越・北陸・東海ブロック 近畿ブロック 中国・四国ブロック 九州・沖縄ブロック ■ 北海道・東北ブロックの3PL企業 北海道・東北地域では7社の主要3PL企業がサービスを展開しています。 〇 東北ブロックの物流特性 東北地域の陸上物流は3つの主要ルートで構成されています。日本海側ルート、太平洋側ルート、そして東北自動車道を軸とした中央ルートです。 特に東北自動車道は首都圏と東北を結ぶ物流の大動脈として機能し、交通量が極めて多い路線となっています。 仙台、盛岡などの主要都市のインターチェンジ周辺には大規模な物流拠点が集積し、東北地域全体の物流ハブとして重要な役割を担っています。 内陸部から港湾部へと延びる幹線道路は、海外からの輸入物資や地域産品の輸送において重要な機能を果たしており、海岸沿いには多数の物流企業が立地しています。 北海道・東北ブロック主要3PL企業一覧 都道府県企業名北海道株式会社シグナイロゴス青森県株式会社共同物流サービス宮城県奥州物産運輸株式会社宮城県エス・アイ・ロジ株式会社秋田県風水天エナジー株式会社福島県株式会社ツールマート福島県株式会社大善 ■ 東京都・関東ブロックの3PL企業 東京都および関東地域は、全国で最も多様で充実した3PL企業が集積している地域です。選択肢の豊富さゆえに、各社の専門分野や得意カテゴリーを慎重に比較検討することが重要です。 〇 東京都・関東ブロックの物流環境 関東ブロックは日本人口の33%が居住する最大の消費地域であり、首都東京を中心として国内外の多数企業が本社・支社を構えています。この集積により、物流拠点密度も全国で最も高い水準となっています。 陸上輸送に加えて、東京港、横浜港の海運機能、羽田空港、成田空港の航空貨物機能など、あらゆる輸送モードが高度に発達しています。 一方で、首都高速道路、東名高速道路をはじめとする各高速道路や幹線道路は恒常的な飽和状態にあり、時間帯を問わず深刻な渋滞が発生しています。東京都や国土交通省による物流効率化施策が継続的に実施されていますが、抜本的な改善には至っていないのが現状です。 東京都・関東ブロック主要3PL企業一覧 都道府県企業名東京都株式会社アイティエス東京都株式会社エスプールロジスティクス東京都株式会社オーバルネットワーク東京都カトーレック株式会社東京都船井総研ロジ株式会社東京都長島梱包株式会社東京都ダイセーロジスティクス株式会社東京都株式会社エヌ・ティ・ティ・ロジスコ東京都富士物流株式会社神奈川県湘南物流株式会社神奈川県SBSフレイトサービス株式会社神奈川県小野宮梱包運輸株式会社千葉県株式会社アズマロジスティクス千葉県増田運輸株式会社埼玉県株式会社アドレスサービス埼玉県東武運輸株式会社埼玉県株式会社三協運輸サービス茨城県株式会社茨城荷役運輸栃木県株式会社アトムエンジニアリング栃木県久和倉庫株式会社山梨県株式会社福島運輸群馬県株式会社神田運送店群馬県株式会社新井商運 ■ 北陸・信越・東海ブロックの3PL企業 北陸・信越・東海の広域圏においても、多様な3PL企業が質の高いサービスを提供しています。 〇 北陸・信越・東海ブロックの物流特性 北陸地域 日本列島中央部に位置する地理的優位性により、首都圏、中部圏、近畿圏への優れた交通アクセスを有しています。日本海側立地のため対アジア輸出にも利便性が高い一方、近年の豪雨・豪雪増加により自然災害リスクが高まっており、緊急時物流ルートの確保が重要課題となっています。 首都圏へのアクセスは磐越自動車道、関越自動車道、上信越自動車道など複数の高速道路により確保されています。 信越地域 一般的に長野県と新潟県を指しますが、地域区分の定義は一定しておらず、北信越地方や北陸信越地方として分類される場合もあります。交通量は比較的少なく、物流拠点密度も高くありませんが、山岳地帯の豊富な水資源を求めた精密機器メーカーの工場進出が活発で、上信越道や中央自動車道周辺には大規模物流拠点も存在します。 東海地域 高度に発達した高速道路網により、首都圏や近畿圏への優れた交通アクセスを実現しています。東名高速道路、名神高速道路、新東名自動車道、名神自動車道の活用により、放射状・環状の多様な物流ルートが利用可能です。緊急時輸送路の確保が容易なため、多くの企業が東海地方に活動拠点を設置しています。 名古屋空港、中部国際空港による航空輸送、名古屋港、清水港、三河港などの主要港湾による海上輸送も充実しており、総合的な物流利便性が高い地域です。 北陸・信越・東海ブロック主要3PL企業一覧 都道府県企業名富山県株式会社スリー・ティ新潟県中越運送株式会社新潟県東部運送株式会社長野県上伊那貨物自動車株式会社石川県ホクショー株式会社石川県若松梱包運輸倉庫株式会社福井県北陸トラック運送株式会社福井県福井高速運輸株式会社愛知県ダイセーエブリー二十四株式会社愛知県株式会社豊田自動織機愛知県ホンダロジコム株式会社静岡県株式会社天野回漕店静岡県遠州トラック株式会社静岡県浜松運送株式会社静岡県株式会社浜松倉庫静岡県株式会社神谷商店三重県株式会社日新トランスポート ■ 近畿ブロックの3PL企業 近畿ブロックには多数の3PL企業が展開しており、特に国道1号線沿いの滋賀県、京都府、大阪府、兵庫県に企業が集積しています。一方、山間部の多い奈良県と和歌山県では企業数が限定的です。 〇 近畿ブロックの物流環境 関西地域は大阪、京都をはじめとする主要都市を擁し、産業活動が極めて活発な地域です。府県間貨物輸送量は大阪府・兵庫県間が全国最大規模となっており、多数の物流業者が密集しています。 機動性の高さから国内輸送はトラック輸送が主流を占めていますが、高い道路依存度により交通混雑が深刻な課題となっています。物流効率化のため、共同配送などの取り組みが重要視されています。 大阪港や関西国際空港を活用した国際貿易、瀬戸内海との連携による内航海運も充実しており、多様な輸配送サービスの選択が可能です。 大阪市周辺では大阪港を中心として物流業者が集積し、内航海運や国際貿易を視野に入れた立地戦略を取る企業が多数存在します。夢咲トンネルによる咲洲・夢洲間接続など、港湾機能と高速道路・幹線道路の連携により、多様な輸配送手段が利用可能な地域となっています。 近畿ブロック主要3PL企業一覧 都道府県企業名大阪府関空運輸株式会社大阪府株式会社HMKロジサービス大阪府株式会社豊興大阪府フクシマガリレイ株式会社大阪府株式会社つばめ急便京都府株式会社カワタキコーポレーション京都府関西急送株式会社京都府タカラ物流システム株式会社滋賀県株式会社近江ロジスティクス滋賀県株式会社カロカ急配滋賀県Kyoto Robotics株式会社奈良県五條運輸株式会社兵庫県伊東電気株式会社兵庫県オークラ輸送機株式会社兵庫県姫路合同貨物自動車株式会社和歌山県株式会社オプラス ■ 中国・四国ブロックの3PL企業 中国・四国地域は近畿や関東と比較すると企業数は少なめですが、地域特性に適合した3PLサービスを提供する企業が存在します。 〇 中国・四国ブロックの物流特性 中国地域 日本海と瀬戸内海に面し、中国山地が広がる地形特性により、経済活動地域の多くが水害リスクの高い河川流域に集中しています。人口の約66%が河川氾濫区域に居住しており、自然災害による交通網遮断と物流停滞リスクへの対応が重要です。 山地が多く経済活動可能地域が限定されるため、山陽側都市部では交通渋滞が発生しやすく、物流効率低下要因となっています。一方で海洋に面した立地により内航海運の選択が可能で、瀬戸内海側には3PL企業が集積しています。 四国地域 四方を海に囲まれた地理的特性により、海上輸送の比重が高く、重量物輸送が物流の大きな割合を占めています。トラック輸送のみならず内航海運対応企業の選択により、重量物輸送と緊急時対応力の向上が可能です。 陸上輸送以外の物流ルート確保により、災害時等の緊急対応力も向上させることができます。 中国・四国ブロック主要3PL企業一覧 都道府県企業名岡山県岡山県貨物運送株式会社岡山県両備ホールディングス株式会社広島県三和運輸株式会社広島県株式会社エヌエス物流島根県シモハナ物流株式会社徳島県四国高速運輸株式会社香川県カトーレック株式会社愛媛県一宮運輸株式会社 ■ 九州・沖縄ブロックの3PL企業 九州地域は全体的に道路網が整備されていますが、県単位では主要都市周辺部と農山村部との格差が明確です。 〇 九州・沖縄ブロックの物流特性 九州地域 100~200km間隔で都市圏が分散配置され、全国でも有人離島数が最多の地域です。九州全域への配送には内航海運対応が必要となる場合があります。 自動車産業やIC産業が主要産業となっており、航空貨物輸送需要も高い特徴があります。道路事情に精通し、トラック輸送、内航海運、航空輸送に対応した物流業者への相談が効果的です。 台風常襲地帯であることから水害・土砂災害リスクが高く、急峻な地形も自然災害発生要因の一つとなっています。道路通行規制発生頻度が高いため、緊急時物流ルート確保の確認が重要です。 沖縄地域 国内唯一の鉄道未保有県であり、県内輸送は自動車保有台数の多さを背景としたトラック輸送が主流です。陸上輸送依存度が高く、特に人口集中する中南部都市圏では慢性的な交通渋滞が発生しています。 那覇市の混雑が最も深刻で、定時性・速達性確保が困難な状況が継続しています。国道58号線、国道330号線、環状2号線の混雑が特に激しく、沖縄自動車道は比較的混雑が緩和されています。 道路整備は継続的に進められていますが、都市部の慢性渋滞は解消されておらず、沖縄の道路事情に精通した物流業者への委託が推奨されます。沖縄本島以外の多数の島嶼部への物流には道路網のみでは対応できず、フェリー等との連携が不可欠です。 九州・沖縄ブロック主要3PL企業一覧 都道府県企業名福岡県西鉄運輸株式会社福岡県株式会社エーケーカンパニー長崎県株式会社丸野佐賀県松浦通運株式会社佐賀県株式会社トワード物流熊本県熊本交通運輸株式会社熊本県金剛株式会社鹿児島県太陽運輸倉庫株式会社沖縄県琉球通運株式会社沖縄県株式会社ヒロジ ■ まとめ 地域別3PL企業選択のポイント 地理的近接性だけでなく、専門分野との適合性を重視 各地域の交通事情と物流特性への対応力を確認 自然災害リスクと緊急時対応体制の評価 多様な輸送モード(陸海空)への対応力 神谷商店の3PLサービスとは? 全国対応の総合物流パートナー 神谷商店は、全国各地域の特性を深く理解し、お客様のビジネス展開地域に最適化された物流ソリューションを提供いたします。 単一地域に限定されない広域対応力と、各地域の交通事情、自然災害リスク、産業特性を踏まえた戦略的な物流設計により、お客様の事業拡大を強力にサポートします。 北海道から沖縄まで、日本全国の物流ネットワークを活用し、トラック輸送を最適に組み合わせた効率的な物流システムを構築いたします。 地域の3PL企業との連携も含めて、お客様にとって最もメリットの大きい物流戦略をご提案いたします。 緊急時対応力、コスト効率性、サービス品質のすべてにおいて、お客様にご満足いただける物流パートナーとして、長期的な信頼関係を築いてまいります。全国展開を検討されている企業様、既存物流の見直しをお考えの企業様は、ぜひ神谷商店にご相談ください。 ↓↓お問い合わせはこちら↓↓ 倉庫業から創庫業へ 株式会社神谷商店
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2025.08.8
| 物流代行
| 倉庫業
| 3PL
3PLと倉庫業の違いを完全解説|事業者選択のポイントと成功への道筋
3PL(サードパーティロジスティクス)と倉庫業の根本的な違いから、各事業形態の特徴、3PL事業者になるための注意点まで詳しく解説します。物流戦略の構築を検討している企業や、3PL事業への参入を目指す事業者に向けて、実践的な情報をお届けします。 目次 ■ 3PLとは何か 〇 3PL事業者と倉庫業の根本的な違い 〇 3PL事業者と物流DXの関係 〇 3PL倉庫と物流ロジスティクス 〇 3PL物流倉庫の種類 ■ 倉庫業の基本概念 ■ 3PL倉庫事業者になるための注意点 ■ まとめ ■ 3PLとは何か? 3PL(Third Party Logistics:サードパーティロジスティクス)とは、企業が自社で実施していた物流業務を第三者の専門事業者に委託する運用形態です。単純な業務代行にとどまらず、物流戦略の立案から改善提案まで包括的なマネジメント業務を担うことが最大の特徴といえます。 3PLサービスを提供する「3PL事業者」は、荷主企業のコアビジネス集中を支援し、物流業務全体の効率化と品質向上を実現する重要な役割を果たしています。 〇 3PL事業者と倉庫業の根本的な違い 倉庫業と3PL事業者の違いを理解するには、それぞれの事業範囲と役割を明確に把握する必要があります。 倉庫業の特徴 倉庫業は、顧客から寄託を受けた物品を安全に保管することを主要業務とします。原料から完成品、冷凍・冷蔵品から危険物まで、多様な商品の保管機能に特化したサービスを提供します。 3PL事業者の特徴 一方、3PL事業者は委託された物流業務を包括的に管理し、運送業や倉庫業と連携しながら最適な物流戦略を構築・運営します。保管業務だけでなく、商品調達から最終配送までをトータルコーディネートする「物流のプロフェッショナル」としての役割を担います。 項目倉庫業3PL事業者主要業務物品の保管物流業務の包括管理事業範囲保管機能中心調達〜配送まで全工程提供価値安全な保管サービス物流戦略の構築・最適化顧客との関係保管サービス提供者物流パートナー 近年、荷主企業のコアビジネス集中ニーズや物流業務の効率化要求が高まり、従来の倉庫業から3PL事業へ展開する企業が増加しています。 〇 3PL事業者と物流DXの関係 物流DX(デジタルトランスフォーメーション)は、デジタル化と機械化によりオペレーション改善や働き方改革を推進する取り組みです。現代の物流戦略において、物流DXは必要不可欠な要素となっています。 大手企業のみが取り組める領域と思われがちですが、実際には中小企業こそ積極的に導入すべき分野です。ただし、数百万円から数千万円の大規模投資は失敗リスクが高いため、段階的な導入が重要になります。 現在市場には、生産性向上や業務効率化を実現する多様なツールが提供されています。3PL事業者にとって生産性向上は経営に直結する重要要素であり、自社改善が荷主企業の物流現場改善にも直結するため、取引関係の向上にも寄与します。 〇 3PL倉庫と物流ロジスティクス ロジスティクスの語源は軍事用語の「兵站」にあります。第二次世界大戦において、連合国軍が勝利を収めた要因の一つが、必要な兵力と物資を戦場に継続供給できた優れたロジスティクス(兵站)能力だったとされています。 現代ビジネスにおいて、物流は実際の荷物移動「活動」を指し、ロジスティクスはその活動を効率的に「管理」することを意味します。近年、ロジスティクスは単なる物流管理を超えて事業戦略の重要な構成要素として位置づけられ、経営課題解決の有力手段として注目されています。 燃料価格上昇、人件費増加、働き方改革など、物流事業を取り巻く環境は厳しさを増していますが、そのような状況下でも顧客満足度向上とサービスレベル向上を追求し続ける必要があります。この課題解決の鍵となるのが、戦略的なロジスティクス活用といえるでしょう。 〇 3PL物流倉庫の種類 3PL物流倉庫は、保有資産の観点から「アセット型」と「ノンアセット型」に大別されます。 アセット型3PL倉庫 自社で設備や拠点を保有するタイプの事業者です。自社資産による運用により意思疎通が図りやすく、効率的な業務遂行が可能です。また、保有資産活用によりサービスノウハウが蓄積されやすく、品質向上が期待できます。 ただし、保有資産にサービスが制約されるため、ノンアセット型ほどの柔軟性は期待できません。 ノンアセット型3PL倉庫 自社で設備を保有しない事業者形態です。顧客ニーズに応じて他社との連携・提携を活用したソリューション提案を行います。 設備を自社保有しないため柔軟な提案が可能で、輸配送方法や保管方法についても最適な外部企業との連携により、効率的なサービス提供を実現できる点が大きなメリットです。 ■ 倉庫業の基本概念 倉庫業は「寄託を受けた荷物を倉庫で保管する営業形態」として定義されます。簡潔に表現すると「荷物を預かり保管することで対価を得るビジネス」です。 倉庫業は公益性の高さから2002年まで許可制が採用されていましたが、競争力向上と物流業務効率化を目的として登録制に変更されました。現在、倉庫業の登録申請は各地方運輸局が窓口となり、電子申請での手続きが可能となっています。 ■ 3PL倉庫事業者になるための注意点 3PL倉庫事業への参入を検討する場合、以下の重要ポイントを押さえることが成功の鍵となります。 業界動向の把握 3PL業界の将来展望を理解することが重要です。共同物流、共同配送、製造業のトヨタ生産方式を物流に応用したジャストインタイム構築などが求められています。 ジャストインタイムでは、需要に合わせて調達から保管、配送までを連携することで、配送効率化、多頻度小ロット配送、配送時間遵守、欠品防止を実現します。3PL倉庫事業者はこの仕組みにおいて極めて重要な位置を占めており、理解不足はクライアント(荷主)に迷惑をかける可能性があります。 クライアントの事業内容、取扱商材、オムニチャネル戦略、DXやサプライチェーン構築方針などを詳細にヒアリングし、理解することが不可欠です。荷主企業の業界調査を行い、国内外の動向に関心を持ち、業界に精通した対話ができることが理想的です。 システム・数値分析力の強化 3PL倉庫事業者には、物流をデータ化・可視化し、将来の流れを予測して最適なロジスティクスを構築する能力が求められます。 生産性向上においても、業務完了時期による生産性向上率や、生産性低下要因の数値的分析など、勘や経験ではなく論理的な説明力が必要です。仮説立案から実行、進捗状況のダッシュボード化による可視化が理想的です。 単純な出荷完了だけでなく、管理者としてのスタッフ作業状況確認や安全管理の観点から、業務時間のリアルタイム把握ニーズも増加しています。システムによる業務の数値化、最適稼働時間算出、数値に基づく状況判断力が重要な差別化要素となります。 積極的な情報発信 物流倉庫現場は日常業務に追われ、情報収集が困難な環境にあります。外出機会の制限、同業者との情報交換機会の不足、守秘義務による制約などにより、担当者の視野が狭くなるリスクがあります。 意識的な情報収集と、その情報を自社に当てはめた考察の発信を心がけることが重要です。発信先は社内、パートナー企業、機密情報に配慮したSNSやブログなど多様な選択肢があります。 ロジスティクスイノベーションの進展において、輸送の機械化から荷役の機械化、物流管理の機械化と発展してきた歴史を踏まえ、現在のロジスティクス4.0「IoTやAIによる省人化と標準化」に対する自社の見解を持つことが重要です。 サプライチェーン全体での思考 3PLの「L」はロジスティクスを意味し、調達から生産・物流・販売までのボーダレスな最適化を指します。倉庫の「保管」はロジスティクス全体のほんの一部に過ぎません。 荷主からのコスト削減要求に対して、単純な人海戦術による対応は長期的な事業継続を困難にします。在庫消化不良、過剰在庫、賞味期限切れなどによるロスとキャッシュフロー悪化に着目し、調達から販売までのサプライチェーン全体を考慮した提案こそが物流のプロとしての役割です。 EC市場拡大により送料比率が上昇し、物流コストが注目される中、安さだけでなく事業戦略にとって最適な物流についての相談ニーズが増加しています。真の意味での3PL事業者が求められている現状があります。 将来ビジネスモデルの構想 1990年代のEC開始から約20年でAmazonは巨大な存在となり、携帯電話はスマートフォンに進化し、業界トップ企業もAppleに変わりました。この20年間で業界の主役と社会の流れは大きく変化しました。 自動車の所有からレンタルへの移行、旅行のオンライン申込み普及、ビデオの動画配信サービス化など、身近な業界でもビジネスモデルの変化が進んでいます。 時代の流れに取り残されないよう、既存ビジネスの枠にとらわれない視点が重要です。現在の保管中心ビジネスで荷主が満足しているか、時代の流れを見据えた自社サービスのあるべき姿を常に意識することが大切です。 5年、10年で様々な業界の「当たり前」が変化する中、守りの姿勢ではなく、特化戦略や荷主が喜ぶ流通加工業務の拡充など、魅力的な企業を目指す「こうありたい」という姿勢が重要といえます。 ■ まとめ 3PL事業者と倉庫業の選択指針 保管中心のサービス:倉庫業 物流戦略の包括的最適化:3PL事業者 コスト重視の単純業務:倉庫業 事業戦略と連携した物流構築:3PL事業者 神谷商店の3PLサービス 真のロジスティクスパートナー 神谷商店は、単なる保管業務にとどまらず、調達から販売までのサプライチェーン全体を見据えた物流戦略を提案いたします。お客様の事業内容を深く理解し、業界動向を踏まえた最適なロジスティクスソリューションを構築することで、真の意味での3PL事業者としての価値を提供します。 システムによる数値化と可視化、物流DXの積極活用により、お客様のコアビジネス集中を強力に支援いたします。時代の変化に対応した柔軟な提案力と、将来を見据えた戦略的パートナーシップにより、お客様の事業成長を長期的に支える信頼関係を構築してまいります。 物流コストの最適化だけでなく、事業戦略にとって最適な物流の実現により、お客様と共に持続可能な成長を目指すビジネスパートナーとして、末永くお付き合いください。 ↓↓お問い合わせはこちら↓↓ 倉庫業から創庫業へ 株式会社神谷商店
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2025.08.8
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3PL物流委託の費用完全ガイド|コスト削減の秘訣と料金体系を徹底解説
3PL(サードパーティロジスティクス)の導入を検討している企業向けに、物流業務委託にかかる具体的な費用と料金体系について詳しく解説します。自社物流との比較やコスト削減のポイント、パッケージタイプとカスタマイズタイプの違いまで、実務に役立つ情報を網羅的にお届けします。 目次 ■ 3PL導入が注目される理由 ■ 物流業務で発生する主要コスト 〇 見直すべき3つの重要コスト ■ 3PL委託時の料金項目と相場 〇 基本的な料金項目 〇 追加費用が発生するケース ■ 3PLの料金体系比較 〇 パッケージタイプの特徴 〇 カスタマイズタイプの特徴 ■ まとめ ■ 3PL導入が注目される理由 ECビジネスの急成長に伴い、物流業務の負担が急激に増加している企業が増えています。売上拡大と同時に、在庫管理、配送手配、品質管理など複雑な物流プロセスが企業の大きな課題となっているのが現状です。 こうした状況で注目されているのが3PLサービスです。物流専門企業に委託することで、物流センターの設備投資、トラックの調達、在庫管理スタッフの採用コストを大幅に削減できます。同時に、物流品質の向上も実現できるため、多くの企業が導入を検討しています。 ■ 物流業務で発生する主要コスト 物流業務には様々なコストが発生し、その内訳を正確に把握することが効率的な運営の第一歩です。コストは大きく「社内物流コスト」と「支払物流コスト」に分類され、システム運用費、人件費、輸送費、倉庫賃料など多岐にわたります。 特に注意すべきは、単純な配送料だけでなく、物流に関わるすべての要素がコストとして計上される点です。人手不足の影響もあり、物流コスト比率は年々上昇傾向にあるため、定期的な見直しが重要になっています。 〇 見直すべき3つの重要コスト 物流コスト削減において特に効果的なのが、以下3つの要素の最適化です。 ▶保管費の最適化 倉庫での商品保管には、想像以上のコストが発生しています。自社倉庫の場合は適正在庫の維持と維持費削減、外部倉庫利用の場合はサイズの適正化が重要です。必要以上に大きな倉庫を使用していることで、賃借料の無駄遣いと作業効率の低下を招くケースが多く見られます。 ▶データ処理費の効率化 仕入管理や在庫管理の最適化により、データ処理コストを大幅に圧縮できます。WMS(倉庫管理システム)やハンディターミナルなどのマテハン機器導入により、ヒューマンエラーを最小化し、作業精度向上も同時に実現可能です。 ▶人件費の変動費化 自社雇用の場合、人件費は固定費となり、閑散期でも削減困難です。注文量に大きな波がある業種では、外注により変動費化することで、大幅なコスト削減が期待できます。また、採用や教育にかかるコストも削減対象として重要な要素です。 ■ 3PL委託時の料金項目と相場 3PL委託時には複数の料金項目が発生します。事前に相場を把握しておくことで、適正な業者選定が可能になります。 〇 基本的な料金項目 料金項目内容相場保管料倉庫スペース利用料事業者により異なる入庫料商品の倉庫搬入費用10円〜100円/個検品料商品検査作業費用10円〜100円/個デバンニング料コンテナ荷下ろし作業2万〜3.5万円/コンテナピッキング料出荷商品集荷費用10円〜30円/個梱包料商品梱包作業費用150円〜300円/個発送料宅配業者への支払い400円〜1,500円/件システム使用料WMS利用料2万〜5万円/月業務管理料基本管理手数料1万〜10万円/月 ※あくまで目安です 検品料は作業内容により大きく変動し、数量確認のみなら10円〜30円/個程度ですが、動作確認が必要な場合は80円〜100円/個程度まで上昇します。 〇 追加費用が発生するケース 通常料金に加えて追加費用が発生する主なケースは以下の通りです。 ▶バーコード未設定商品の取扱 倉庫管理システムではバーコードによる商品管理が標準となっています。バーコードがない商品は仕分け作業に時間を要するため、追加料金が発生する場合があります。多くの業者では、バーコード発行や貼付サービスを必須オプションとして設定しています。 ▶繁忙期や急な需要増への対応 通販セールやメディア露出による急激な需要増加時は、一時的な人員増強が必要になります。この際の人件費や管理費増大により、追加料金が請求されることがあります。同様に、季節による繁閑差が大きい業種でも、繁忙期料金として追加コストが発生する場合があります。 ▶冷蔵・冷凍保管が必要な商品 温度管理が必要な商品は専用施設での保管が必須となり、通常の倉庫管理では対応できません。鮮度維持や専門的な管理ノウハウが求められるため、ほぼ確実に追加料金が発生します。 ■ 3PLの料金体系比較 3PLサービスは主に「パッケージタイプ」と「カスタマイズタイプ」の2つの料金体系に分かれています。 〇 パッケージタイプの特徴 入出荷ルールやデータ連携方法が予め設定された物流基盤を利用するサービスです。主に中小規模のEC事業者を対象としています。 主なメリット 導入スピードの速さ:決められた条件での運用のため、見積から契約まで迅速に進行 予算管理の容易さ:定型料金プランにより、出荷件数とサイズから概算費用を算出可能 小規模事業者への対応:少ない出荷件数でも導入しやすい費用構造 主なデメリット カスタマイズの制限:決められた物流基盤に合わせた運用が必要 サービス範囲の限定:提供サービス外の対応は不可 付帯業務の制約:ギフトラッピングなどの特別対応が困難 新規事業立ち上げ時や出荷件数予測が困難な段階では、パッケージタイプが適しています。 〇 カスタマイズタイプの特徴 各EC事業者の課題やニーズに合わせて、配送方法、同梱物、サービスレベルを個別設定し、オリジナルの物流基盤を構築するサービスです。 主なメリット 柔軟な物流基盤:顧客別同梱物、商品加工、オリジナル資材使用などに対応 スケーラビリティ:事業成長や出荷件数増加に柔軟に対応 充実したサポート:専任担当者による個別対応でトラブル時も迅速解決 主なデメリット 単価の高さ:出荷件数が少ない場合は1件当たりの単価が割高 導入期間の長さ:カスタマイズに時間を要するため、導入まで時間がかかる 事業が軌道に乗り、出荷件数が安定して増加している段階では、カスタマイズタイプが効果的です。 ■ まとめ パッケージタイプが適している事業者 コスト重視で費用を抑制したい企業 出荷件数が少なくても3PLを利用したい企業 迅速な導入を希望する企業 新規事業で出荷件数予測が困難な企業 カスタマイズタイプが適している事業者 独自の梱包や出荷要件がある企業 事業拡大により出荷件数が増加している企業 商品加工やギフトラッピングが必要な企業 顧客ごとのCRM対応を重視する企業 神谷商店の3PLサービス ユーザーファーストの物流パートナー 神谷商店の3PLサービスは、徹底したユーザーファーストの理念のもと、お客様が「やりたいこと」と「神谷商店で実現できること」を丁寧にすり合わせながら、最適なソリューションを複数回にわたってご提案いたします。 画一的なサービス提供ではなく、お客様の事業内容、予算、コスト構造を詳細に分析し、真にご納得いただける最適なプランをお選びいただけるよう、オーダーメイドでの業務設計と価格設定を行っています。 これにより、お客様は物流業務から解放され、本来注力すべきコアビジネスに専念できる環境を構築できます。単なるコスト削減にとどまらず、「やって良かった」と心から実感していただける費用対効果を実現し、お客様の事業成長を支える真のビジネスパートナーとして、共に歩んでまいります。 ↓↓お問い合わせはこちら↓↓ 倉庫業から創庫業へ 株式会社神谷商店
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2025.08.8
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| 物流センター
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失敗しない3PL企業の選び方|おすすめ8社と成功のポイントを徹底解説
物流業務の外部委託を検討している企業に向けて、3PL企業の基本知識から選び方のポイント、おすすめの代表企業8社まで詳しく解説します。コスト削減と品質向上を実現する3PL企業選択の秘訣と、良い提案を引き出すコツまで包括的にご紹介します。 目次 ■ 3PL企業とは何か? 〇 日本の3PL市場の現状と発展背景 ■ 失敗しない3PL企業の選び方3つのポイント ■ おすすめ3PL企業8社を徹底比較 〇 大手から中小まで特徴を詳細解説 ■ 3PL企業から良い提案を引き出すコツ ■ まとめ|神谷商店なら実現できる特別な物流ソリューション ■ 3PL企業とは何か? 第三者物流(3PL:Third Party Logistics)とは、荷主企業でも物流事業者でもない第三者が、荷主のロジスティクス業務を包括的に代行するサービスです。従来の単純な輸送や保管サービスとは異なり、物流戦略の立案から実行まで幅広い業務を担います。 物流事業者が自社の資産やノウハウを最大限に活用し、従来の物流サービスを大幅に拡張した形でサービス提供するケースが一般的です。近年のECサイト急速普及や消費者ニーズの多様化・細分化を背景として、3PL市場は継続的な拡大を続けており、今後もさらなる成長が期待されています。 3PLを導入する企業が得られる主要なメリットは以下の通りです。 物流サービスの品質向上 専門的な知識と経験を持つ3PL企業により、自社では実現困難な高品質な物流サービスが可能となります。最新技術やシステムの導入により、配送精度の向上や顧客満足度の向上が期待できます。 物流コストの大幅削減 規模の経済効果により、自社単独では困難なコスト削減が実現可能です。設備投資や人件費の削減に加え、効率的な配送ルートの構築により総合的なコスト最適化が図れます。 コア事業への経営資源集中 物流業務を外部委託することで、企業は本来の事業領域に経営資源を集中投入できます。これにより競争力の向上と事業成長の加速が期待できます。 ただし、3PL企業は数多く存在し、それぞれが異なる得意分野、料金体系、サービス内容を持っています。自社の物流課題と将来的な事業展開を十分に検討した上で、最適な事業者を選択することが成功の重要な鍵となります。 〇 日本の3PL市場の現状と発展背景 日本の3PL業界の発展を理解するには、大手企業グループの物流子会社から派生した企業の存在を知ることが重要です。これらの企業は、まず親会社やグループ企業の物流業務を担当し、そこで蓄積した専門的なノウハウと実績を基盤として、他企業への3PLサービス提供に乗り出しました。 大手グループの物流子会社が物流の専門家として成長し、グループ内の物流業務だけでなく外部企業の物流も請け負うようになったことで、ノウハウの蓄積とサービス品質の継続的なブラッシュアップが進みました。この過程が日本の3PL業界の健全な発展に大きく寄与したと考えられています。 現在、3PLは国家戦略として推進されている重要な事業分野です。物流効率化によるCO2削減効果は環境問題解決に直結し、地域における新たな雇用創出は地方創生にも貢献します。このような社会的意義を踏まえ、国土交通省は3PL事業普及のための各種支援策を積極的に展開しています。 ■ 失敗しない3PL企業の選び方3つのポイント 3PL企業選定において失敗を避けるためには、以下の3つの重要なポイントを必ず詳細に確認することが不可欠です。 選定ポイント確認内容重要度チェック項目提案力コスト削減・品質向上への提案能力★★★アフターサポート体制の充実度取扱商品対応自社商品特性への対応可能性★★★専用設備・資格者の有無コスト効果明確な業務範囲とコミュニケーション★★☆業務範囲の明確化と報告体制 提案力の詳細な見極め方 3PL企業の提案力は、単なる業務代行を超えた付加価値創出に直結する最重要要素です。優秀な3PL企業は、クライアントに代わって効率的な物流システムを構築し、物流コストの削減とサービス品質の向上を同時に実現する高度な提案力を保有しています。 特に重要なのは運用開始後のタイミングでの継続的な改善提案です。初期設計だけでなく、実際の運用データを分析して効率化が可能なシステムや業務フローを積極的に改善提案してくれる企業を選択する必要があります。 提案力を正確に判断するためには、企業資料や見積書の内容分析だけでは不十分です。アフターサポートの具体的な内容、販売計画の変動に応じた柔軟な提案能力、さらには将来的な事業拡大を見据えた戦略的な提案ができるかどうかも重要な判断材料となります。 取扱商品への専門対応力 委託予定商品の特性に対する専門的な対応力の事前確認は、3PL導入成功の絶対条件です。商品特性を無視した委託は、品質問題や法的リスクを引き起こす可能性があります。 例えば、冷蔵・冷凍商品を扱う場合、単純な温度管理だけでなく、温度変化の記録管理、緊急時の対応体制、配送車両の温度管理システムなど、総合的な温度管理体制が整備されているかを詳細に確認する必要があります。 医薬品や化学製品などの特殊な商品については、関連法規への対応、有資格者の配置、専用設備の保有状況、事故発生時の対応体制なども重要な確認事項となります。 コスト削減の確実な実現性 3PL企業への委託を検討する主要な理由の一つがコスト削減であるため、この点の事前確認は極めて重要です。業務範囲が曖昧な企業や、コミュニケーション体制が不十分な企業では、想定外の追加業務が発生し、期待したコスト削減効果が得られない可能性が高くなります。 成功する3PL導入のためには、業務範囲が明確に定義された企業を選ぶことが大切です。加えて、定期的な報告体制や密なコミュニケーションが取れる企業を選択することで、相互の認識ズレを最小限に抑え、確実なコスト削減を実現できます。 ■ おすすめ3PL企業8社を徹底比較 各社の特色と強みを詳細に理解することで、自社のニーズに最適な3PL企業を効率的に見つけることができます。まずは8社の概要を一覧で確認し、その後詳細な特徴をご紹介します。 企業名創業年主な強み得意分野規模日本通運株式会社1937年国内最大の倉庫保有面積総合物流・30業種対応大手鈴与株式会社1801年220年以上の歴史と実績総合物流・港湾運送大手富士物流株式会社-IT化・自動化の推進WMS・RFID技術中堅長島梱包株式会社1926年ECビジネスノウハウ梱包・ECサポート中小セイノー情報サービス1984年ITソリューションクラウドシステム中堅共立トランスポート-24時間365日対応特殊輸送・危険物中小CIN GROUP-収益分配契約ECフルフィルメント中小神谷商店1970年代特殊貨物・大型梱包船舶保管・東海地方中小 〇 大手から中小まで特徴を詳細解説 日本通運株式会社 業界最大手として圧倒的な規模と実績を誇る総合物流企業です。国内第1位の倉庫保有面積を持ち、全国に展開する物流ネットワークにより、国内外を問わず安定した物流拠点として活用できる点が最大の強みです。 創業以来長年にわたって培った物流に関する膨大なノウハウを体系化し、クライアントの実態に即した最適なシステムを提供しています。陸・海・空すべての輸送手段と豊富な倉庫拠点を組み合わせることで、最適なロジスティクス環境の実現が可能です。 特筆すべきは、メディカル、飲料、精密機器など30業種別に専任スタッフを配置している点です。業界特有の課題や要求事項を深く理解した専門スタッフによる、コスト分析から最適ロジスティクス環境の提案まで、業界最大規模の対応力を持つ企業といえるでしょう。 鈴与株式会社 220年以上という驚異的な歴史を持つ老舗物流企業でありながら、常に時代のニーズに対応し続けています。事業内容は多岐にわたり、自動車運送取扱業、港湾運送事業、海上運送事業など幅広い物流サービスを総合的に提供しています。 創業以来の長い歴史の中で、物流事業を通じて様々な業界の課題解決に取り組み、多種多様なクライアントニーズに対応してきた実績があります。国内外の現場で培った豊富な経験と、1,000名以上の熟練したスタッフにより、常に高品質な物流サービスの提供を実現しています。 富士物流株式会社 物流業務全体の一括請負とコンサルティングを強みとする専門企業です。単純な物流代行にとどまらず、商品の入荷から検品、システム構築、継続的な改善提案まで、物流に関わる様々な業務を包括的にサポートしている点が特徴です。 効率性を徹底的に追求した倉庫レイアウトの設計、クライアントの要求に応じてカスタマイズ可能な倉庫管理システム(WMS)、RFID技術を活用したIT化・自動化の推進など、保管から輸送まで品質とコストの両面を最適化する革新的な包装仕様の提案が可能です。 さらに注目すべきは海外展開における品質維持体制です。海外の各拠点においても、国内の物流センターで培った豊富なノウハウを最大限に活用し、国内と同等レベルのサービス品質を維持しています。常に高いレベルでの標準化を実現しているため、グローバルな事業展開においても安定した品質で物流サービスを提供し続けています。 長島梱包株式会社 大正15年創業という90年を超える長い歴史を持ち、梱包を中心として3PL、包装材・物流資材販売など幅広い事業を展開してきた企業です。長年にわたる豊富な経験とECビジネスの急速な発展に対応したノウハウを活用した、物流・販促サポートが大きな強みとなっています。 物流代行サービスにおいては20年以上の豊富な経験を持ち、3PLをはじめとしてクライアントの多様なニーズに柔軟に対応しています。加えて、ECコンサルタントとしての豊富な経験を持つスタッフが多数在籍していることから、単純な物流代行を超えて販売促進につながる戦略的な提案も可能です。 これにより、ビジネスの拡大や顧客満足度の向上といった、物流効率化を超えた経営上の成果も期待できる点が特徴的です。クライアントの物流課題解決のための豊富なノウハウを活用し、大切な製品に関わる物流業務をワンストップで提案できる信頼性の高い企業です。 株式会社セイノー情報サービス 1984年設立の総合企業として、倉庫業、貨物運送取扱事業、不動産賃貸事業などを手掛けながら、物流ロジスティクス分野においても革新的で幅広いサービスを提供しています。 最大の特徴は、物流現場の各フェーズにおける最適なITソリューションの提供能力です。現場作業の効率化から管理業務の自動化まで、包括的なIT活用により大幅な業務効率化の実現が可能となります。 物流業務クラウドシステムでは、3PLの基本概念に基づいて戦略策定から実際の運営、継続的な運用管理まで、各種サービスを適切に組み合わせて提供できるため、クライアントが安心して本来の事業に集中できる環境を構築します。 株式会社共立トランスポート 大阪府を拠点として全国規模で運送業を展開する企業です。最大の特徴は、受注から出発・完了報告まで24時間365日対応という徹底したサービス体制です。 通常の一般貨物運送に加えて、メディカル輸送や危険物輸送、空港宅配サービスなど特殊で幅広い物流ニーズに対応できる点が強みです。大手輸送会社では取り扱いが困難な特殊荷物であっても、専門的な資格を持つスタッフが最適な専門設備を用いて確実に配送します。 保有する輸送車両も多種多様で、軽四輪車から大型トラック、冷蔵冷凍車まで幅広く保有しているため、航空便、冷凍冷蔵便、ハンドキャリー便など多様なオーダーに迅速かつ確実に対応できる柔軟性を持っています。 株式会社CIN GROUP 商品企画から販売まで一貫したトータルコーディネーター機能を持つ企業として活動しています。ECソリューション分野では、商品の発注管理から決済処理、ピッキング作業から最終配送まで、EC事業運営に必要なすべての業務をトータルにサポートするフルフィルメントサービスの提案が可能です。 契約形態においても革新的なアプローチを採用しています。一般的な固定費契約ではなく、成果に応じた収益分配比率を事前に定めてから取引を開始する契約方式を実施しているため、クライアントにとって大幅なコスト削減が可能となります。さらに、双方のノウハウ共有により継続的なサービスレベル向上も実現できます。 株式会社神谷商店 物流倉庫事業として50年という長い歴史を持つ、東海地方を代表する専門企業です。お客様の多様なニーズに応えるため、流動性を持って積極的な提案を行い、きめ細かなサービスで「かゆいところに手が届く」倉庫事業を展開している点が大きな特徴です。 最大の強みは、大手企業が敬遠するような特殊な貨物や大型の特殊梱包への対応力です。一般的な物流企業では取り扱いが困難な案件でも、豊富な経験とノウハウにより確実に対応できる専門性を持っています。 特筆すべきは、東海地方で唯一陸上で船舶を保管できる倉庫を運用してきた実績です。この特殊な保管能力により、他社では対応困難な大型船舶関連の物流ニーズにも応えることができ、独自の競争優位性を確立しています。 様々な特殊貨物を経験豊富な熟練スタッフが専門的に扱っており、常に高品質な物流倉庫サービスを実現しています。50年にわたって蓄積された専門知識と技術により、クライアントの特殊なニーズにも柔軟かつ確実に対応できる信頼性の高い企業です。 ■ 神谷商店独自の提案システムで実現する Win-Winパートナーシップ 一般的な3PL業界では構造的な課題が存在することをご存じでしょうか。多くの3PL企業が輸配送事業を主力として発展してきたため、物流コストを大幅に削減してしまうと、3PL企業自身の売上減少につながってしまうというジレンマを抱えています。 しかし、神谷商店では50年の歴史で培った独自のアプローチにより、この業界課題を解決する革新的な提案システムを確立しています。 神谷商店独自の成果報酬型提案システム 神谷商店では、お客様のコスト削減成功に応じて報酬を分配する成果報酬型の提案システムを導入しています。これにより以下のメリットが実現されています。 積極的な改善提案:コスト削減がお互いの利益につながるため、神谷商店が積極的に効率化提案を行います 長期パートナーシップ:単発契約ではなく、持続的な関係性によりお客様の事業成長を継続サポート 特殊ニーズへの投資:安定した関係により、特殊設備や技術への投資も積極的に実施 ▶50年の実績が生む独自の提案力 大手企業が敬遠する特殊貨物や大型梱包を長年扱ってきた経験により、一般的な3PL企業では思いつかない革新的なコスト削減提案が可能です。 例えば、東海地方唯一の陸上船舶保管施設を活用した複合的な物流ソリューションや、熟練スタッフの技術を活かした特殊梱包による輸送効率化など、神谷商店ならではの付加価値創出提案を継続的に行っています。 お客様との密なコミュニケーション体制 「かゆいところに手が届く」サービス精神により、定期的な現場訪問と詳細な業務分析を実施。お客様の事業変化に応じた柔軟な提案調整を行い、常に最適な物流環境の維持・向上を実現しています。 神谷商店との連携により、従来の3PL導入では得られない特別な成果と継続的な改善効果をご体験ください。 ■ まとめ|神谷商店なら実現できる特別な物流ソリューション 消費者ニーズが急速に多様化・細分化している現代において、3PL企業は荷主企業の物流業務改善と競争力強化を促進する極めて重要な存在となっています。特に神谷商店のような専門性の高い3PL企業と戦略的パートナーシップを築くことで、大手企業では対応困難な特殊ニーズにも確実に応えることができます。 神谷商店だからこそ実現できる物流サービス 神谷商店の50年にわたる専門知識と経験により、以下のような特殊な物流課題の解決が可能です。 大手企業が敬遠する特殊形状・大型貨物の安全確実な保管と配送 東海地方唯一の陸上船舶保管施設を活用した海事関連物流の一括対応 熟練スタッフによる特殊梱包技術で、デリケートな貨物も安心して委託可能 流動性を持った柔軟な提案により、お客様固有のニーズに最適化されたソリューション提供 現場経験により蓄積された豊富な専門知識に加えて、お客様一人ひとりのニーズに寄り添う姿勢こそが、神谷商店の最大の強みです。「かゆいところに手が届く」きめ細かなサービスにより、他社では実現困難な物流課題も確実に解決し、お客様の事業発展を力強くサポートします。 特殊な物流ニーズをお持ちの企業様は、ぜひ神谷商店の専門性をご活用ください。50年の実績と信頼により、お客様の競争力向上と持続的な成長を実現いたします。 ↓↓お問い合わせはこちら↓↓ 倉庫業から創庫業へ 株式会社神谷商店
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2025.08.7
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失敗しない3PL事業者選び!委託成功の秘訣と注意すべき落とし穴とは?
3PL事業者への委託を検討している企業向けに、委託のポイントから注意点、事業者選択の基準まで実践的な情報を詳しく解説します。成功事例を生かした委託戦略や、コスト削減だけでない真のメリットについて包括的にお届けします。 目次 ■3PL事業者の役割と基本概念 ■3PL事業者が急成長した市場背景 ■他社にない3PL事業者独自の競争優位性 ■委託で実現する3つの戦略的メリット ■委託時に避けるべき3つの重要な注意点 ■失敗しない3PL事業者選択の決定基準 ■成功する3PL委託のための実践ガイド ■3PL事業者の役割と基本概念 3PL(3rd Party Logistics)事業者とは、荷主企業に対して物流改革を提案し、包括的な物流業務を受託・遂行する専門企業を指します。 従来の荷主と運送業者という利益相反の関係を解決するため、第三者的立場から荷主の利益を最優先に考え、ロジスティクス全体の企画・設計・運営を行うことが3PL事業者の本質的な役割です。 3PL事業者が担当する業務範囲は多岐にわたります。調達物流から工場内物流、販売物流(在庫管理・輸配送管理)、さらには静脈物流(産業廃棄物・返品・修理品処理)まで、荷主企業の物流業務をトータルで請け負います。 この包括的なアプローチにより、部分最適ではなく全体最適の観点から物流システムを構築できることが、3PL事業者の最大の特徴といえるでしょう。 ■3PL事業者が急成長した市場背景 3PL事業者の本格的な登場は1990年代に入ってからと言われています。それまでの物流業界では、自社管理が当然とされていました。 例えば食品メーカーの場合、工場での生産から保管・輸送まですべてを自社で管理することが一般的でした。しかし、物流管理には膨大な投資が必要となり、本来のコア業務である「商品生産」から貴重なリソースが分散される問題が顕在化しました。 メーカーにとって物流は商品を販売するための手段であり、直接的な利益を生み出さない「必要コスト」という位置づけです。このコストをいかに効率的に削減できるかという課題に対して、物流専門家の知見が強く求められるようになりました。 物流改善に関する豊富なノウハウを蓄積し、様々な業界の企業に対して最適な改善策を提案できる3PL事業者への需要が急激に高まった結果、物流業務のアウトソーシングが市場に定着したのです。 ■他社にない3PL事業者独自の競争優位性 3PL事業者が持つ最大の強みは「最新の物流システムを顧客の課題や業態に合わせてカスタマイズ構築できること」です。各企業にとって最適な物流実現に必要な能力を2つの観点から解説します。 ○卓越した物流オペレーション能力 物流オペレーション能力とは、商品の保管・輸送といった物理的業務を高度に管理する能力を指します。 3PL事業者は物流に関する最新システムの専門知識と、各種物流サービスに対する幅広いネットワークを保有しています。これらの知識とネットワークを最大限活用し、各企業固有の課題に対して最適な業務フローを提案できます。 また、取扱商材の特性に応じた細かな対応や、商材別特性を考慮したシステム構築も柔軟に対応可能です。 ○物流システムの戦略的設計・提案能力 物流システムの設計・提案能力とは、輸送・保管・荷役・包装・流通加工・情報ネットワークという「物流の6大機能」を統合最適化し、クライアントにとって最適なシステムを検討・提案する高度な能力を指します。 最適な物流システムは当然ながら各クライアントによって大きく異なるため、物流機能それぞれの特徴を深く理解した上で、荷主企業の事業特性に合わせてカスタマイズし、真に最適な物流を実現します。 要素内容3PL事業者の強みハードウェア輸送インフラ・設備・車両最新設備への投資と運用ノウハウソフトウェアWMS・TMSなどシステム業界最新システムの導入・カスタマイズヒューマンウェアコンサル能力・提案力豊富な経験に基づく戦略的提案 3PL事業者は物流コンサルタント企業として、最も効率良く課題解決につながるシステムの提案が可能なのです。 ■委託で実現する3つの戦略的メリット 3PL事業者への物流業務アウトソーシングにより得られる具体的なメリットを3つの観点から詳しく解説します。 ○顧客サービス向上による競争力強化 3PL事業者による業務効率化・システム化により、業務の「見える化」が実現し、様々な業務への迅速対応が可能になります。 効率化のボトルネックとなっている業務の洗い出しや業務品質向上が期待できます。正確性の高い流通分析により納品リードタイムの最適化も実現し、ECサイトのような多品種小ロット事業における細かなラッピング対応や24時間365日稼働による迅速配送などの高付加価値サービスも提供可能になります。 システム化による誤配軽減、業務効率化による納品リードタイム短縮、注文商品の配送状況可視化などの実現は、直接的な顧客満足度向上につながります。 ○物流コストの構造的最適化 3PL事業者活用により、複雑な物流コストを構造的に最適化できます。 自社物流では倉庫賃料、作業員人件費、配送業者契約費、物流システム利用料など様々な費用が個別加算され、コスト構造が見えにくくなりがちです。コスト削減を目指した場合も、効果的と思われるシステム導入に多大な時間とコストを投じた結果、期待したメリットが得られないリスクもあります。 3PL事業者は豊富な知識に基づく最適な物流提案により、最短での物流業務改善と生産性向上、それに伴う物流コストの構造的圧縮を実現できます。 ○コアビジネスへの集中による成長加速 3PL活用により荷主企業は、貴重な人材・時間・資本をコアビジネスに集中できるようになります。 荷主企業にとって物流は自社製品販売のための手段に過ぎず、直接的な利益は生み出しません。しかし物流を軽視すれば、必要なタイミングでの商品配送ができない、莫大なコストが発生するといった深刻な問題が生じます。 物流専門業者である3PL事業者への委託により、これらの問題を解消し、自社の経営資源をコアビジネスに集中投入できます。貴重な人的リソースを本業務に活用することで、より生産性が高く効率的な経営が実現します。 ■委託時に避けるべき3つの重要な注意点 3PL事業者委託時には、以下の3つの重要な注意点を必ず考慮する必要があります。 ○業務委託範囲の明確化 3PL事業者委託にあたっては、物流業務のどこまでを委託するかを明確に定義する必要があります。 3PLは基本的に企業に多くのメリットをもたらしますが、必ずしも万能ではありません。業務によっては委託より自社対応の方が効率的な場合もあります。 また、中核業務に関わる部分まで委託してしまい、業績悪化を招く可能性も否定できません。そのため、委託業務と自社対応業務の線引きを事前に明確化しておくことが不可欠です。 ○物流人材の空洞化防止 3PL事業者への物流業務委託により、自社内から物流業務の知識・経験を持つ人材が消失してしまう可能性があります。 将来的に自社での物流業務再開の可能性がある場合は、物流業務の一部を自社で継続するなど、物流人材の空洞化を防ぐ対策が必要です。 ○物流コスト削減期待の適正化 物流コスト削減を目的として3PL事業者に委託する企業も多いですが、過度な期待は禁物です。 コスト削減を前提とした予算編成は、期待したコスト削減が実現しない場合に予算不足を招くリスクがあります。また、過度なコスト削減要求は物流サービス品質低下を招き、顧客評判悪化の可能性もあります。 導入前の段階で、どの程度のコストでどのレベルのサービス品質を維持できるかを詳細確認することが重要です。 ■失敗しない3PL事業者選択の決定基準 3PL事業者選択時にはコストだけでなく、以下の観点を総合的に評価することが成功の鍵となります。 ○カスタマイズ提案能力の評価 荷主企業の特徴・課題を深く理解した上で、個別最適化されたサービス提案ができるかどうかが重要な判断基準です。 画一的なサービスではなく、自社の業界特性・事業戦略・将来計画に合わせたカスタマイズ提案ができる事業者を選択しましょう。 ○サービス品質と信頼性の確保 支払うコストに対してどのようなサービスを提供してもらえるのか、サービス内容と品質レベルを必ず確認することが大切です。 コストを重視するあまりサービス水準や品質が低下しては本末転倒です。適正なコストで高品質なサービスを提供できる事業者を選定しましょう。 ○ICT活用による高度化対応 近年ではICTを活用した物流サービスを提供する3PL事業者が増加しており、データを活用した現場オペレーションや分析により、より高品質なサービス提供が可能となっています。 最新技術を積極的に導入し、データドリブンな物流最適化を実現できる事業者を選択することをお勧めします。 ○対応能力と柔軟性の確認 3PL事業者が保有する拠点数・輸送設備・人員数によっては、繁忙期に対応できない可能性があります。 自社の繁忙期タイミングを把握した上で、人員や輸送機器の柔軟な調整対応が可能かどうかを事前確認しておくことが重要です。 ■成功する3PL委託のための実践ガイド 3PL事業者は単純に物流業務を代行するのではなく、荷主企業の物流業務全体を戦略的に見直し、改善・運用を行う専門パートナーです。 効果的に活用すれば自社での物流管理が不要になり、最も効率的な方法の提案から構築まで一括して3PL事業者が担うため、手間や時間をかけることなく最適な物流システムが実現します。 ただし、効果的な改善策を得るためには、企業と3PL事業者間での綿密なコミュニケーションが必要不可欠です。 成功のポイントは、自社の現状・課題・将来戦略を正確に伝え、3PL事業者の専門知識と経験を最大限活用することです。定期的な進捗確認と改善提案の実施により、継続的な物流最適化を実現できます。 自社の状況・戦略・将来設計などを総合的に考慮し、最適な3PL事業者を慎重に選定することで、物流業務の革新的改善と競争力向上を実現しましょう。 ↓↓お問い合わせはこちら↓↓ 倉庫業から創庫業へ 株式会社神谷商店
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2025.08.7
| 物流アウトソーシング
| 倉庫業
| 3PL
物流革命の主役!3PL企業が変える日本のサプライチェーンの未来とは
現代の物流業界で注目される3PL企業について、基本的な概念から導入メリット、市場動向まで詳しく解説します。倉庫業との違いや大手企業の取り組み事例も紹介し、3PL導入を検討している企業が知っておくべき情報を網羅的にお届けします。 目次 ■3PL企業の基本概念と役割 ■アセット型とノンアセット型の特徴比較 ■従来の倉庫業との明確な違い ■3PL導入で得られる3つの主要メリット ■急成長する3PL市場の現状 ■業界をリードする大手3PL企業の戦略 ■3PL導入成功のポイントと今後の展望 ■3PL企業の基本概念と役割 3PLとは「サードパーティ・ロジスティクス(Third Party-Logistics)」の略称で、荷主企業に代わって第三者が物流システム全体の企画・設計・運営を包括的に請け負う事業形態を指します。 3PL企業は単なる物流代行業者ではありません。効率的な物流システムの提案から実際の運営まで、物流業務の全工程を戦略的に管理する専門企業です。 国土交通省も3PLの普及を積極的に推進しており、その理由は明確です。3PLの普及により実現される物流効率化は、コスト削減だけでなく、CO2排出量の削減による環境負荷軽減、さらには地域経済の活性化にも大きく貢献するためです。 物流業界における当事者の関係性を整理すると、ファーストパーティーは「メーカーなど供給企業」、セカンドパーティーは「問屋や小売事業者」、そして3PL企業が「第三者的立場の物流専門企業」という位置づけになります。 ■アセット型とノンアセット型の特徴比較 3PL企業は保有資産の有無により「アセット型」と「ノンアセット型」の2タイプに分類されます。 項目アセット型ノンアセット型保有設備倉庫・車両・配送センターを自社保有設備を持たずコンサル機能に特化強み蓄積されたノウハウを活用可能中立的な立場での最適提案課題自社資産活用が優先されがち実行力は外部パートナー次第 ○アセット型3PL企業の特徴 アセット型企業は、倉庫や運送車両、配送センターなどの物流インフラを自社で保有しています。長年の運営により蓄積されたノウハウを活用できる点が最大の強みです。 ただし、自社保有資産の活用を優先する傾向があるため、必ずしも荷主企業にとって最適な提案とならない場合もあります。 ○ノンアセット型3PL企業の特徴 ノンアセット型企業は物流設備を持たず、物流戦略の立案と最適な外部パートナーとのマッチングを専門としています。 利害関係のない第三者として、純粋に荷主企業の利益を最大化する提案ができることが特徴です。中小企業にとって、限られた経営リソースをコア業務に集中させる戦略として特に有効です。 ■従来の倉庫業との明確な違い 倉庫業と3PL企業の役割には根本的な違いがあります。倉庫業は「荷物の保管」が主業務ですが、3PL企業は「物流全体の最適化」を担います。 倉庫業務は3PLが管理する物流機能の一部に過ぎません。3PL企業が管理する業務範囲には、配送・輸送、保管・荷役、梱包・包装、ラベル付けなどの流通加工、情報システム管理など、製品が消費者に届くまでの全工程が含まれます。 ○入庫時の主要業務 荷卸しと入庫伝票との照合・確認 商品内容の詳細検品 保管場所別の仕分け作業 ○出庫時の主要業務 出荷商品の品出し(ピッキング) 出荷前の最終検品 商品保護のための適切な梱包 出荷伝票との照合確認 このように倉庫業は物流プロセスの一部分を担う役割ですが、3PL企業はこれら全体を統合管理し、最適化を図る包括的なサービスを提供します。 ■3PL導入で得られる3つの主要メリット 3PL導入により企業が得られる具体的なメリットを3つの観点から解説します。 ○納品リードタイムの短縮とサービス品質向上 3PL企業は物流業務の専門集団として、長年蓄積されたノウハウと最新の情報システムを駆使した効率的な運用を実現します。 その結果、納品リードタイムの大幅短縮が可能になり、多頻度小口配送などの高度な顧客ニーズにも柔軟に対応できます。物流品質の向上は直接的に顧客満足度の向上につながります。 ○物流コストの大幅削減 自社物流では、物量に関係なく倉庫費用や人件費が固定費として発生します。加えて、設備投資や適切な管理体制の構築にも相当なコストがかかります。 3PL企業への委託により物流コストが可視化され、運用の見直しを通じて大幅なコスト削減が期待できます。 ○人的リソースのコア業務集中による生産性向上 物流業務には専門スキルを持つ人材の配置が不可欠ですが、限られた人材を物流に割り当てることで、商品企画や店舗開発などのコア業務の人材不足が生じる可能性があります。 3PL委託により、貴重な人材をより付加価値の高い業務に集中できるため、全体的な生産性向上が実現します。 ■急成長する3PL市場の現状 近年、高速道路インターチェンジ周辺での大規模物流施設建設ラッシュの背景には、3PL市場の急速な拡大があります。 3PL市場規模は中長期的な成長トレンドを維持しており、数年前の時点で既に約3.3兆円に達しています。この成長の主要因として以下が挙げられます。 EC市場拡大に伴う多頻度小口輸送需要の増加 深刻化するトラックドライバーの人手不足 物流品質維持・向上への企業ニーズの高まり 特に「物流業界の2024年問題」として議論される働き方改革関連の課題への対策として、3PL企業への関心がさらに高まっています。 ■業界をリードする大手3PL企業の戦略 主要3PL企業の特徴的な取り組みを紹介します。 ○日本通運 総合物流インフラの活用 日本通運では、倉庫管理システムや輸配送管理システムを自社開発し、荷主企業の業態に合わせたカスタマイズを実現しています。 国内外の豊富な物流インフラを活用し、陸路・海路・空路すべての輸送手段に対応可能です。受発注処理から決済代行、通関業務まで、幅広い物流機能を一貫して提供し、ノンアセット型サービスも含めた柔軟なサービス展開が特徴です。 ○日立物流 スマートロジスティクスの先駆者 1980年代から3PL事業を手掛けるパイオニア企業として、国内外に760のグローバル拠点を展開しています。 豊富な経験に基づくデータ分析力と、「スマートロジスティクスコンフィギュレータ」を活用したシミュレーション提案が強みです。無人搬送車導入などの最新技術も積極的に推進し、スマートロジスティクス分野をリードしています。 ○鈴与 業種特化型オーダーメイドサービス 日用雑貨、食品、ファインワイン、医療機器、自動車関連、小売・ECなど、多様な業種に特化した3PLサービスを展開しています。 小売店向けには物流センター運営と共同配送による効率化を、ファインワインには専用定温倉庫での保管サービスを提供し、150社以上との取引実績を築いています。 ■3PL導入成功のポイントと今後の展望 国土交通省は3PL普及による地球温暖化対策、地域雇用創出効果を重視し、人材育成推進事業やガイドライン策定、税制特例措置により総合的に3PL事業を支援しています。 3PL企業の活用により、自社での物流管理負担が大幅に軽減されます。物流システムの提案から構築まで一括対応により、手間をかけることなく最適な物流体制が実現できます。 ただし、3PL導入にあたっては慎重な検討が必要です。過度なコスト削減期待は期待した効果を得られない結果につながる可能性があり、業態による向き・不向きも存在します。 成功の鍵は、現状の物流品質を維持しつつ、どの程度のコスト削減が実現可能かを正確に把握することです。導入前の詳細な分析と慎重な検討を重ねることで、3PL導入の真価を最大限に引き出すことができるでしょう。 ↓↓お問い合わせはこちら↓↓ 倉庫業から創庫業へ 株式会社神谷商店
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2025.08.6
| EC物流
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EC物流代行を完全解説!市場規模から選び方まで成功のポイント
EC物流代行サービスの基本概念から具体的なサービス内容、市場規模の現状まで、EC事業者が知っておくべき物流代行の全てを詳しく解説します。自社に最適な物流代行会社の選び方やメリット・デメリットも含めて、実践的な情報をお届けします。 目次 ■ECの基本理解 ■ECサイトの仕組みと特徴 ■EC倉庫の役割と機能 ■EC物流センターの詳細解説 ■EC物流代行サービスの全貌 ■EC物流倉庫の種類と選択基準 ■EC物流市場の規模と動向 ■大手EC物流会社の特徴 ■EC物流倉庫まとめ ■ECの基本理解 ECとは「eコマース」の略称で、日本語では「電子商取引」と表現されます。これは、インターネット上で商品やサービスの売買を行う取引形態を指します。消費者は実際の店舗に足を運ぶことなく、オンライン環境で商品購入が可能になります。 現在、Amazonの全世界会員数は2億人を突破し、楽天の国内会員数も1億人を超えるなど、ECは現代社会における標準的な商取引手段として定着しています。 多くの企業にとって、ECは実店舗販売と並ぶ重要な販売チャネルとして機能しています。スタートアップから大企業まで、ECを活用することで世界中の顧客にリーチし、事業規模の拡大を実現できるようになりました。 ■ECサイトの仕組みと特徴 ECサイトは、インターネット上に構築された仮想店舗として機能します。地理的な制約を超えて、遠隔地の顧客との取引を可能にする画期的なシステムです。 ECサイトは以下の要素を統合したプラットフォームです。 機能要素役割商品陳列オンライン商品棚として商品情報を表示接客機能販売員の役割を果たすサポート機能決済処理レジ機能として購入手続きを処理 顧客はこの仮想空間で商品を選択し、購入プロセスを完了できます。 ■EC倉庫の役割と機能 EC倉庫は、ECサイトでの取引に伴う物流業務を専門的に処理する施設です。以下の業務を一貫して行います。 〇主要業務内容 商品の入荷・検品作業 適切な環境での商品保管 注文に応じたピッキング作業 流通加工・包装・梱包処理 配送業者への出荷手配 運営形態は大きく2つに分かれます。販売事業者が自社でEC倉庫を運営するケースと、物流専門業者に委託するケースです。 事業成長の段階では、取引量の増加に伴い以下の課題が発生します。 課題項目具体的な問題スペース不足商品保管場所の確保が困難人手不足作業スタッフの確保・管理が複雑化業務効率手作業による処理速度の限界 これらの課題解決策として、多くの企業がアウトソーシングを検討・導入しています。 ■EC物流センターの詳細解説 EC物流センターは、従来の物流センターをEC事業向けに特化・最適化した施設です。一般的な物流センターとの主な違いは、小口多頻度配送への対応力と、個人消費者向けサービスの充実度にあります。 EC物流センターの特徴 EC物流センターでは、BtoC取引の特性に合わせた以下の機能が重要視されます。 多品種少量出荷への対応 迅速な配送サービスの提供 ギフトラッピングなど付加価値サービス 返品・交換処理の効率化 リアルタイム在庫管理システムの運用 これらの機能により、顧客満足度の向上と事業効率化を同時に実現できます。 ■EC物流代行サービスの全貌 EC物流代行とは、EC事業に関わる物流業務を外部の専門業者に委託するサービスです。これは3PL(サードパーティー・ロジスティクス)サービスの一種で、EC特有の要求に特化した業務を提供します。 〇サービスタイプ別特徴 タイプ特徴メリットデメリット定額代行サービス固定料金制料金が明確で管理しやすいカスタマイズに限界があるカスタム代行サービス柔軟な業務設計ニーズに応じた対応が可能料金体系が複雑になる 〇具体的なサービス内容 ▶入庫・検品業務 商品の受け入れから品質チェックまでを担当します。返品商品の履歴確認も含まれ、適切な在庫管理を支援します。 ▶保管・在庫管理 商品品質を維持する最適な環境での保管を行います。欠品防止と過剰在庫抑制のバランスを取った在庫管理により、コスト最適化を実現します。 ▶受注・出荷業務 WMS(倉庫管理システム)との連携により、注文データを自動取り込みし、正確な出荷指示を実行します。 ▶ピッキング・梱包・出荷 顧客注文に応じた商品のピッキングから、適切な梱包、配送業者選定まで一貫して処理します。ギフトサービスやメッセージカード封入なども対応可能です。 ▶カスタマーサポート 顧客からの問い合わせ対応を通じて、顧客満足度向上に貢献します。 EC物流代行を活用することで、企業は煩雑な物流業務から解放され、本来のコア業務である商品開発やマーケティングに集中できるようになります。 ■EC物流倉庫の種類と選択基準 EC物流倉庫は事業特性や委託したい業務範囲に応じて、以下の4タイプに分類されます。 ●システム会社主体タイプ システム会社が仲介役となり、最適な物流倉庫を紹介するサービスです。 メリット 専門的な視点からの倉庫選定が可能 デメリット 直接的なコミュニケーションが困難で、認識のズレが生じる可能性 ●業種特化タイプ 特定業界のニーズに特化した専門的なサービスを提供します。 業種特化サービス例食品業界温度管理・賞味期限管理医療業界薬事法対応・特殊保管アパレル業界検針・プレス加工 自社での設備投資と比較して、高い費用対効果が期待できます。 ●販売主体タイプ EC運営に必要な業務を包括的にサポートする環境が整った倉庫です。Amazon FBAなどが代表例で、注文受付から発送まで一括委託が可能です。 メリット 業務負担の大幅軽減 デメリット カスタマイズ性に限界がある ●倉庫サービス主体タイプ 柔軟なカスタマイズ対応が最大の特徴です。 対応可能なサービス例 生鮮食品のカッティング 電化製品の組み立て作業 タグ付け・ラベル貼り 特殊梱包・ギフトラッピング メッセージカード封入 メリット 自社ニーズへの柔軟な対応 デメリット サービス充実度に比例したコスト増加 ■EC物流市場の規模と動向 経済産業省「令和4年度電子商取引に関する市場調査報告書」によると、国内BtoC-EC市場は2013年から2022年の10年間で2倍以上の成長を記録しています。 2022年は物販系分野の堅調な成長に加え、「まん延防止等重点措置の解除」や「全国旅行支援」の影響により、サービス系分野も大幅に拡大しました。 ●物流業界の構造 国土交通省の資料によると、国内物流業界の営業収入は約29兆円規模です。 業種営業収入特徴トラック運送業約19兆円中小企業率99%、小口配送の増加傾向その他物流業約10兆円鉄道、海運、航空等を含む 国内貨物輸送における自動車の割合は約9割を占めており、1回あたりの配送重量は減少傾向にある一方、配送回数は増加しています。これは小口多頻度配送の拡大を意味しており、EC市場成長の影響を物語っています。 2024年問題への対応として、物流効率化とトラック輸送の生産性向上が業界全体の重要課題となっています。 ■大手EC物流会社の特徴 大手EC物流会社への委託には明確なメリットとデメリットが存在します。 〇大手企業の主要メリット メリット項目具体的な利点大規模倉庫大量在庫の保管能力柔軟性多様な要望への対応力海外対応国際配送サービスの充実最新技術AI・自動化システムの導入 〇一方で考慮すべきデメリット 高額なサービス料金 社内に物流ノウハウが蓄積されない 臨機応変な対応に制約がある場合 自社の商品規模、事業成長段階、予算などを総合的に検討し、最適なパートナー選択が重要です。 ■EC物流倉庫まとめ EC物流代行は、成長するEC市場において企業の競争力強化に欠かせないサービスとなっています。事業初期段階では自社で物流ノウハウを蓄積し、事業拡大に伴いリソース配分の最適化が必要になった時点で、アウトソーシングを検討するのが理想的なアプローチです。 成功のカギは、自社の事業特性、サービス内容、成長段階を正確に把握し、それに最適な物流代行サービスを選択することにあります。コスト面だけでなく、サービス品質、柔軟性、将来的な拡張性も含めて総合的に判断することが、長期的な事業成功につながるでしょう。 ↓↓お問い合わせはこちら↓↓ 倉庫業から創庫業へ 株式会社神谷商店
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2025.08.6
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検品とは?物流ミスを防ぐために知っておきたい基本と流れ
CONTENTS ・検品って何?簡単に説明します ・どうして検品が必要なの? ・どんな種類の検品があるの? ・検品で良くあるトラブルとその防ぎ方 ・神谷商店の検品体制と強み ・まとめ:ミスゼロに近づく物流を目指して 倉庫業から創庫業へ 株式会社神谷商店 ◾️検品ってなに?かんたんに説明します 「検品(けんぴん)」とは、届いた商品や出荷前の商品が、きちんと正しいものかどうかを確認する作業のことです。たとえば、商品にキズがないか、数が合っているか、色やサイズが間違っていないかなどをチェックします。 EC通販や物流の現場では、毎日のように多くの商品が行き来しています。そんな中で、「ちゃんとした商品を、正しく届ける」ためには、この検品作業がとても大切なのです。 特にネットショップでは、実物を見ずに商品を注文するため、「届いたものが思った通りかどうか」=お客様の満足度に直結します。だからこそ、出荷前にしっかりと商品をチェックする「検品」は、信頼されるショップ運営に欠かせない工程なのです。 また、検品には「入荷時の検品」と「出荷前の検品」の2つのタイミングがあり、どちらもミスや不良を防ぐ大切なステップです。 ♦︎検品でチェックすること一覧(基本) チェック項目内容なぜ大切?商品の種類注文通りの品番・カラー・サイズか確認間違った商品を送らないため数量注文数と実際の数が一致しているか確認数が合わないとクレームに外観の状態キズ・汚れ・破損がないかチェック初期不良を防ぐためラベル・タグ表示が正しいか、ずれていないか情報間違いは返品の原因に動作確認(必要な場合)家電・雑貨など、簡単な動作確認を実施初期不良品の早期発見 検品は一見シンプルな作業に見えますが、お客様の満足やリピート購入につながる「品質チェックの最後の砦」です。特にEC物流では、スピードと正確さが求められるため、丁寧かつスムーズな検品体制が求められます。 ◾️どうして検品が大事なの? 検品がなぜ大切かというと、お客様に正しい商品を届けるための“最後の砦”だからです。どれだけ丁寧に在庫を管理していても、人の手で商品を扱う以上、ミスや不良品の混入はゼロにできません。それを防ぐために、検品の工程が必要になります。 たとえば―― 注文とちがうサイズの服が届いた 傷のついた商品がそのまま届いた 2個頼んだのに1個しか入っていなかった このようなトラブルは、すべて検品の不足が原因で起こることが多いのです。しかも一度ミスが起きてしまうと、お客様の信頼は一気に下がってしまうことも。 さらに、返品・再送などの手間が発生すれば、時間・人件費・送料といったコスト面の損失にもつながります。 ♦︎検品をしないと起こるトラブルとその影響 起こるトラブル検品で防げる内容店舗への影響サイズや色の違い注文内容と現物の照合クレーム増、再送の手間数量ミス入庫・出荷数のダブルチェック追加送料の発生、在庫ズレキズや汚れの見逃し外観チェック初期不良で返品対応が必要ラベル間違いタグ・バーコード確認誤出荷による信頼低下封入漏れ(ノベルティなど)同梱物チェック販促効果の損失、再送発生 EC通販は「顔の見えない取引」だからこそ、検品で“信頼”をつくることがとても大切です。たった1回のミスが「もうこの店では買わない」という結果になってしまうこともあります。 だからこそ、どんなに急いでいても、“確認の目”を怠らない体制づくりがショップの品質を決めるのです。 ◾️どんな種類の検品があるの? ひとくちに「検品」といっても、そのタイミングや目的によって種類が分かれます。EC物流では、どの段階でどんな検品を行うかによって、ミスやトラブルの防ぎ方が変わってくるのです。 ここでは、代表的な検品の種類を紹介します。 1. 入荷時検品(にゅうかじけんぴん) 仕入れ先やメーカーから届いた商品を、受け取ったときにチェックする工程です。 数量は合っているか? 商品に破損や汚れはないか? 指定された商品が正しく届いているか? このタイミングで不良品や誤納品に気づければ、出荷後のクレームを防げます。 2. 出荷前検品(しゅっかまえけんぴん) お客様に商品を送る直前、ピッキングや梱包後に行うチェックです。 注文内容と一致しているか? 伝票や送り先は正しいか? 同梱物(ノベルティ・チラシなど)は入っているか? 最後の確認ポイントなので、1つのミスも見逃せません。 3. ロット検品・抜き取り検品 すべての商品を1点ずつ見るのが難しい場合は、ロット単位で数点を抜き取って確認する方式もあります。 とくに大量ロットや低単価商品などでは、この方法がコストパフォーマンスに優れています。 ♦︎主な検品の種類まとめ表 検品の種類タイミングチェック内容特徴・目的入荷時検品商品が届いたとき数量、外装の状態、品番違いなど仕入れミスや破損品を早期発見できる出荷前検品発送する直前注文内容との一致、ラベル・同梱物など顧客への誤出荷や満足度低下を防ぐロット検品ロットごとに一部を抽出外観・規格・不良率大量商品における効率的な品質チェック EC物流では、商品が入る時と出る時の「ダブルチェック」がとても重要です。とくに出荷前検品は、「最後のストッパー」として、お客様の手に届く品質を守る役割を果たします。 ◾️検品でよくあるトラブルとその防ぎ方 どんなに丁寧に作業をしていても、ヒューマンエラーや見落としはつきものです。特に検品は、商品の品質やお客様の信頼に直結する工程なので、小さなミスが大きなクレームにつながることも。 ここでは、EC物流で実際によくある検品トラブルと、その対策方法をまとめてみましょう。 よくある検品トラブル ① ラベル違い・品番間違い 商品に貼られたラベルと中身が合っていない、品番が似ていて間違えてしまう…というケースは意外と多く発生します。 原因: 人の目視だけに頼っている 類似品(色違い・サイズ違い)が並んでいる 防ぎ方: バーコード照合を必ず通す 棚ごとに「仕切り」や「色分け」などの工夫をする よくある検品トラブル ② 数量ミス 注文数と出荷数が一致していないトラブル。多かったり、逆に足りなかったりするとクレームや返品の手間が発生します。 原因: ピッキング時の確認不足 同じ商品が複数種類の棚にある 防ぎ方: ハンディ端末で「1点ごとに読み取る」運用 出荷前にWチェック(2人体制)を導入 よくある検品トラブル ③ キズ・汚れ・破損 外装にキズや汚れがあったまま出荷してしまい、「新品なのに汚れてた!」というクレームになるケースも。 原因: 入庫時検品が甘い 保管時の取り扱いが雑 梱包の際の衝撃や圧迫 防ぎ方: 入庫検品の基準を明確化(写真付きマニュアルなど) 保管ルール(段積み禁止・取り扱い注意)を徹底 クッション材・資材の見直し ♦︎トラブルと対策まとめ表 トラブル例よくある原因防ぎ方の工夫ラベル違い類似商品が近くにある、目視ミスバーコード読み取り/棚の工夫数量違いピッキング時の確認不足ハンディ端末/Wチェック導入キズ・汚れ・破損入庫検品の甘さ/保管・梱包のミス基準マニュアル化/保管方法/資材見直し 検品ミスは、「人がやるからしょうがない」で済ませてしまうと、お客様の信頼を損ねるきっかけになってしまいます。だからこそ、“しくみ”と“確認のクセ”を作っておくことが大切なんです。 ◾️神谷商店の検品体制と強み 神谷商店では、「検品は品質保証のスタート地点」と考えています。お客様の手元に“安心”を届けるために、私たちは細かいところまで気を配った検品体制を整えています。 以下に、私たちが実際に現場で大切にしているポイントをご紹介します。 入庫から出荷まで、すべてに目を光らせる 神谷商店の検品は、「入庫時」「保管中」「出荷前」の3ステージに分けて行われます。 入庫時検品:商品の数・外装・ラベルの確認を一つひとつ丁寧に 保管中チェック:異なる商品が混ざらないよう、ロケーション管理を徹底 出荷前検品:バーコード照合と人の目によるダブルチェックで最終確認 この3段階体制により、ミスの入り込むスキを極力減らしています。 教育されたスタッフによる目視とシステムのWチェック システムに任せきりにせず、スタッフ一人ひとりが「目と手と心」を使って確認をしています。倉庫内には「検品マニュアル」や「チェックリスト」を常備し、新人でもすぐに対応できる体制を整備。 また、WMS(倉庫管理システム)とハンディ端末によるバーコード検品で、「人」と「機械」のダブルチェックが可能になっています。 柔軟な対応ができるのも、神谷商店の強みです 私たちは、“こうしてほしい”という細かなご要望にも柔軟に対応しています。 ギフト仕様やラッピングが必要な商品 ショップごとに異なる検品基準 イレギュラーな検品作業(ノベルティの封入、商品の同梱など) お客様ごとに検品基準をすり合わせ、「現場でちゃんと対応できる仕組み」を一緒に作るのが神谷商店スタイルです。 ♦︎神谷商店の検品体制まとめ表 ポイント内容効果3段階の検品体制入庫・保管中・出荷前の全てでチェックミスの入り込む余地を最小限にできるWチェック(人×システム)バーコードと目視をセットで実施出荷ミスや数量違いを防げる教育されたスタッフ体制チェックリストや検品マニュアルで新人も安心誰でも安定した品質を保てる柔軟な対応力お客様ごとの検品要望に応じてカスタマイズ対応独自ブランドや細かいニーズにも対応可能 神谷商店では、ただ「チェックする」だけの検品ではなく、“お客様の安心につながる検品”を大切にしています。これからも現場の声を聞きながら、より丁寧でミスのない物流体制を追求していきます。 まとめ:ミスゼロに近づく物流を目指して 検品は、物流の中で“地味だけど一番大事な仕事”といっても過言ではありません。荷物を正しく届けるための最後の砦――それが検品の役割です。 たとえどんなに立派な商品でも、間違った数で届いたり、キズがついていたり、別の人の注文と入れ替わってしまえば、お客様の信頼は一瞬で失われてしまいます。そんなミスを防ぎ、お客様に「ちゃんとしてる会社だな」と感じてもらうために、検品は必要不可欠な工程なのです。 とくにECの現場では、1日に何十件、何百件と出荷がある中で、すべての商品を正確にチェックするのはとても大変。だからこそ、神谷商店のように「仕組み」と「人の目」の両方を使って丁寧に検品する体制が求められます。 さらに、ブランドごとの対応や、販促物の同梱、返品の判断まで含めて柔軟に動ける検品体制があることで、ネットショップの運営者さんは安心して本業に集中することができます。 検品は「確認する」だけの仕事ではありません。それは、商品を通じてお客様とつながる「信頼をつくる仕事」でもあります。検品をおろそかにせず、ひとつひとつの工程に心を込める――それが、ミスゼロに近づく物流の第一歩です。 神谷商店は、これからもそんな想いを大切にしながら、お客様とエンドユーザーの「満足」と「信頼」をつなぐお手伝いをしていきます。 ↓↓お問い合わせはこちら↓↓ 倉庫業から創庫業へ 株式会社神谷商店
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